//細胞外小胞の術語と分類(1)//ーー
エクソソームは元々は
細胞内の不要物を取り除くための機序である
と考えられていましたが、
今は細胞内の様々な物質を輸送する事を介して
細胞間のコミュニケーションの為の効果的な方法である
と考えられています(2-4)。
エクソソームの生物生成の理解が進むにつれて
エクソソームは親細胞、ドナー細胞から
生物的に活性な物質を仕分けしている事がわかってきました。
次にエクソソームは診断、予後、治療応用のための
活発な研究テーマの最前線にあります(5)。
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細胞外小胞は新しい学際的な研究分野なので
輸送媒体の術語、分類については抽象的なままです。
典型的には3つのサブクラスに分けられます。
〇エクソソーム(30-150nm径)
〇微小胞-microvesicle(100nm-1μm径)
〇アポトーシス小体(1μm以上)
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現在の技術ではエクソソームを単一胞レベルで
分析する能力に欠けています。
従って、
細胞外小胞を分離、特性分析、定量化するための
代表的な方法は存在しません。
その中で不適切な術語の適用についての懸念もあります。
ゆえに
The International Society for Extracellular Vesicles。
この団体は分泌された小胞を参照するときに
細胞外小胞の総称の広範な適用を求めています。
それに関する専門用語を使うためには
生物物理的な分析が必要になります。
しかし、他の粒子の混在も含む分離の難しさは
それら分析の難しさに繋がります。
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上述したように細胞外小胞を大きさだけで
わけようとしていると誤解されやすいです。
その分類には形成過程が考慮される必要があります。
それぞれの細胞外小胞の
分離の方法によって大きな細胞外小胞が度々壊れます。
細胞外小胞は大きさだけでは分類できないので
それによってある特定の大きさのサブクラスの中で
人工的な分離による
生物物理学的な異種性が生じる可能性があります。
//考察//ーー
エクソソームは細胞内でエンドソームを介して
二回の陥入によって生じるとされています。
一方、細胞膜から直接細胞外方向への萌芽によって
生じる細胞外小胞もあります。
これは一般にエクトサムと呼ばれます。
上述したサブクラスの中にこのエクトサムは含まれません。
このように術語が異なることによって
研究同士のつながりの中で混乱が生じる事も考えられます。
(参考文献)
(1)
Gareth R Willis, S Alex Mitsialis & Stella Kourembanas
“Good things come in small packages”: application of exosome-based therapeutics in neonatal lung injury
Pediatric Research volume 83, pages298–307 (2018)
(2)
van der Pol E, Böing AN, Harrison P, et al. Classification, functions, and
clinical relevance of extracellular vesicles. Pharmacol Rev 2012;64:676–705.
(3)
Rashed M, Bayraktar EK, Helal G, et al. Exosomes: from garbage bins to
promising therapeutic targets. Int J Mol Sci 2017;18:538.
(4)
Willis GR, Kourembanas S, Mitsialis SA. Therapeutic applications of
extracellular vesicles: perspectives from newborn medicine. Methods
Mol Biol 2017;1660:409–32.
(5)
Lässer C. Exosomes in diagnostic and therapeutic applications:
biomarker, vaccine and RNA interference delivery vehicle. Expert
Opin Biol Ther 2015;15:103–17.
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