いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。
日本の救急医学会・集中医療医学会では
レムデシビルに関しては
酸素投与を必要としない軽症の方へは「推奨しない」
一方、
酸素投与、人工呼吸器、集中治療を必要とする
中等症、重症の方は「弱く推奨する」
と評価しています。
日本のデータではないですが
そのレムデシビルに関して
Jason D. Goldman氏らが
その投薬期間を5daysと10daysに変化させたときの
臨床効果を比較評価している(1)ので
読者の方と情報共有したいと思います。
/条件/
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・対象者
肺炎所見があり、人工呼吸器、ECMO要な方は対象外
※複数の臓器への影響がすでに広がっている可能性があるため
詳細な条件は参考文献(1) Table 1より
白人の割合が多い、平均年齢は62(50~71)歳と高齢
計400人 下記①5日間200人 ②10日間197人
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・場所
アメリカ、イタリア、スペイン、ドイツ、香港、
シンガポール、韓国、台湾 計55病院
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・評価期間
2020年3月6日~3月26日
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・用量
200mg 1日目
残りの日は100mg/1日一回
①5日間のグループと②10日間のグループ
この①②の条件で臨床結果、副作用などを比較
/結果/
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・亡くなられた人の割合
①5日間 8% /②10日間 11%
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・ECMO装着要
①5日間 8% /②10日間 17%
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・回復された方の割合(14日後)
①5日間 64% /②10日間 54%
(参考文献(1) Table 2より)
/副作用/
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・頻度として多いもの
①5日間、嘔吐10% ②10日間、嘔吐9%
②10日間、急性呼吸不全11%
全体的に10日間投薬のほうが
5日間よりもやや多い。
しかし、偽薬との比較がないため
新型コロナウィルスの症状として生じているのか?
薬の副作用なのか?の切り分けが難しい。
(参考文献(1) Table 3より)
これらの結果から言えることは
少なくともレムデシビルの投薬を
5日から10日に延長しても
高い臨床効果は得られない可能性がある
ということです。
以上です。
(参考文献)
(1)
Jason D. Goldman, M.D., M.P.H., David C.B. Lye, M.B., B.S., David S. Hui, M.D., Kristen M. Marks, M.D., Raffaele Bruno, M.D., Rocio Montejano, M.D., Christoph D. Spinner, M.D., Massimo Galli, M.D., Mi-Young Ahn, M.D., Ronald G. Nahass, M.D., Yao-Shen Chen, M.D., Devi SenGupta, M.D., Robert H. Hyland, D.Phil., Anu O. Osinusi, M.D., Huyen Cao, M.D., Christiana Blair, M.S., Xuelian Wei, Ph.D., Anuj Gaggar, M.D., Ph.D., Diana M. Brainard, M.D., William J. Towner, M.D., Jose Muñoz, M.D., Kathleen M. Mullane, D.O., Pharm.D., Francisco M. Marty, M.D., Karen T. Tashima, M.D., George Diaz, M.D., and Aruna Subramanian, M.D., for the GS-US-540-5773 Investigators*
Remdesivir for 5 or 10 Days in Patients with Severe Covid-19
The New England Journal of Medicine 2020;383:1827-37.
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