2020年11月19日木曜日

明確な症状が出る前のスマートウォッチによる分析

いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。

昨日は全国で2201人の新型コロナウィルス感染者数で
東京都では493人となっています。
高齢の方の割合も高まっていることから、
医療のひっ迫が懸念されます。
新型コロナウィルスは感染時にすぐに症状が出るわけではなく
症状が出る少なくとも数日前には感染が疑われる
というデータもあります。
しかし、ウィルスの人から人への伝染は
症状が出たから起こるのではなく
身体にウィルスが入ったときから起こり得るので
その点が非常に感染を制御する難しさです。
従って、
熱、せき、嗅覚障害など
明確な症状が出る前の極めて初期の段階で
どのような変化があるか?
それを知ることがとても大事になります。
もし仮にその様な症状が疑われる場合には
事前に外出を控えたり、気を付けることができます。
また、自身がPCR検査を受けに行くタイミングも
いろんな指標での症状のデータがあれば、
新型コロナウィルスの疑いがあるかどうかわかるので
早くなることが期待されます。
また、無症状の人も、
自分の行動履歴なども踏まえて
自分の体のデータを組み合わせることで
罹患している可能性を推測することができます。

アメリカのスタンフォード大学による
Tejaswini Mishra氏ら研究グループは
スマートウォッチを使って、
症状が出る前にどんな兆候が見られたか?
分析しています(1)。

参加者:5300人
新型コロナウィルス罹患者:32人

今回の調査で明確な症状が出て
感染が確認される(Day 0)前に
症状として現れていたのが
「心拍数」です。
それが通常の心拍数に比べて早くなっていました。
22人の人は症状が出る前に検出されており、
そのうち4人は少なくとも9日前には
心拍数の変化がありました(1)。
(参考文献(1) Fig.1より)

これはまだFDAに承認された方法ではないので
試験的に行われている段階ですが、
スマートウォッチでは
その他に
・呼吸数・皮膚の温度・血液酸素飽和度
・心電図などを図ることができます。
これらのデータをとることの有益性も
指摘されています(1)。

以上です。

(参考文献)
(1)
Tejaswini Mishra, Meng Wang, Ahmed A. Metwally, Gireesh K. Bogu, Andrew W. Brooks, Amir Bahmani, Arash Alavi, Alessandra Celli, Emily Higgs, Orit Dagan-Rosenfeld, Bethany Fay, Susan Kirkpatrick, Ryan Kellogg, Michelle Gibson, Tao Wang, Erika M. Hunting, Petra Mamic, Ariel B. Ganz, Benjamin Rolnik, Xiao Li & Michael P. Snyder 
Pre-symptomatic detection of COVID-19 from smartwatch data
Nature Biomedical Engineering (2020)




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