2020年11月17日火曜日

脳に関連する可能性がある後遺症について

いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。

新型コロナウィルスで最も怖いことの一つは
治ったとしても後遺症に罹ることです。
新型コロナウィルスの後遺症は多様であると
いわれています。
・微熱がずっと続く
・頭がぼーっとする
・運動機能が落ちる
・関節痛がする
・吐き気などを催す
、、、
こういった後遺症の中には
脳に関連するものもあると思います。
頭がぼーっとしたり、頭痛がしたり、
間欠的に気分が悪くなったり、、、
こういった事は脳が関係している可能性が疑われます。
免疫学の専門の先生は、
こういった脳に症状が現れる場合
MRIなどで組織の硬化が確認されることがありますが、
その原因は
・脳にウィルスが浸入する
・サイトカインストーム
これらが関係している可能性を疑われていました。
また、
血管がつまることによって
脳が低酸素状態になることも懸念されています(1)。

これら血管が詰まる(Hypercoagulation)ことは
・Dダイマー上昇
・活性化プロテインCの減少
これらが認められることがあります(1)。
これらは
・脳の自己制御の不全(impaired cerebral autoregulation)
・血栓、局所貧血
との関連が指摘されています(1,3)。

また程度にもよると思いますが、
脳が低酸素状態になると
・一時的な記憶喪失
・体を動かす能力が下がる
・集中力の低下
・音を聞き分ける能力が下がる
これらが指摘されています。
従って、
記憶が飛んだり、運動能力が下がったり、
集中力が低下、音の聞き取りに不具合が
程度が軽くてもある場合には
脳の一部に血液が十分に届いていない可能性があるので
血液検査などで明らかになるか?
ということが気になります。
あとは
登山をしたときに現れるような高山病の症状と
類似する部分があれば疑われます。

/脳の低酸素症の診断/
・血液検査(酸素の量、Dダイマー、プロテインC)
・MRI
・CT
・心エコー図
・心電図
・脳波図
つまり、一般的には血液と脳の分析のほかに
血液を送り込む心臓の働きも疑う必要がある
ということです。

/治療/
脳が低酸素になる時間が短い、範囲が狭い
ことが基本的に求められるので
上述した異常が認められ、疑われる場合には
早急に適切な処置が必要になると考えられます。
程度が軽い場合にも
脳の状態、血液の状態、心臓の状態など
異常がないか検査が必要だと思われます。

以上です。

(参考文献)
(1)
Jo Ellen Wilson, Matthew F. Mart, Colm Cunningham, Yahya Shehabi, Timothy D. Girard, Alasdair M. J. MacLullich, Arjen J. C. Slooter & E. Wesley Ely 
Delirium
Nature Reviews Disease Primers volume 6, Article number: 90 (2020)
(2)
The Lancet Haematology. 
COVID-19 coagulopathy: an evolving story. 
Lancet Haematol. 7, e425 (2020).
(3)
Pfister, D. et al. 
Cerebral perfusion in sepsis-associated delirium. 
Crit. Care 12, R63 (2008).


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