2022年1月8日土曜日

COVID-19:現時点の世界の疫学データの調査、分析と日本の(仮)感染予測

オミクロン株の感染拡大が進んでいますが、
基本的に信頼できる科学論文のデータが揃うのは
急いでも数か月から半年くらい遅れるので、
今のデータはおそらく春から夏くらいになります。
従って、ある程度、荒い分析になりますが、
現在公開されている現時点の各国の疫学データを分析して
そこから即時的に考える事は意義があると考えました。
日本はオミクロン株の流行が
北アメリカ、ヨーロッパに比べて1か月くらい遅かったので
今のそれらの国々の疫学データから
今後の日本の状況をある程度予測できるかもしれないと考えました。
ヨーロッパは国数が多いので、
「ヨーロッパ16カ国の平均と同じ感染状況となった場合に」
日本はどのようになるか?というのを計算してみました。

そうすると7日間平均の感染者数は
24万4767人、
7日間平均の死亡者数は
321人となりました。
5月のピークの時の死亡者数が114人だったので
おおよそその3倍です。
医療逼迫に関わるICUの入院者数は
3366人です。

明日にオミクロン株が肺に感染しにくく、
症状としては喉や鼻に出やすくて、重症化しにくい情報を提供します。
実際にWHOからも発表されている情報の詳細です。
しかしながら、
少なくとも楽観視はできないかもしれません。
日本、韓国などはコモンコールドなコロナウィルスとの
関わりが強いですし、免疫機能の特徴が異なるので
どの様な結果になるかわかりませんが、
一方で、日本は3回目の接種が進んでいないということもあります。
グラフに示しているように
ワクチン接種率と感染者数、死亡者数の相関は
ほとんどみられません。
ただし、接種率の値が60~80%と高い間での散布図なので
相関が出にくいということはあるかもしれないですが、
実際に、オミクロン株は2回目接種後の中和能は低い
というデータもあります(1,2)。

過度に不安を煽るつもりはありませんが、
明日に重症化しにくい理由について上梓しようと思います。
楽観と悲観のバランスの中で難しいかじ取りが必要になります。




(参考文献)
(1)
Lihong Liu , Sho Iketani , Yicheng Guo , Jasper F-W. Chan , Maple Wang , Liyuan Liu , Yang Luo , Hin Chu , Yiming Huang , Manoj S. Nair , Jian Yu , Kenn K-H. Chik , Terrence T-T. Yuen , Chaemin Yoon , Kelvin K-W. To , Honglin Chen , Michael T. Yin , Magdalena E. Sobieszczyk , Yaoxing Huang , Harris H. Wang , Zizhang Sheng , Kwok-Yung Yuen & David D. Ho
Striking antibody evasion manifested by the Omicron variant of SARS-CoV-2
Nature (2021)
doi: https://doi.org/10.1038/d41586-021-03826-3
(2)
Ital Nemet, Ph.D. Limor Kliker, M.Sc. Yaniv Lustig, Ph.D. Neta Zuckerman, Ph.D. Oran Erster, Ph.D. Carmit Cohen, Ph.D. Yitshak Kreiss, M.D. Sharon Alroy-Preis, M.D. Gili Regev-Yochay, M.D.
Third BNT162b2 Vaccination Neutralization of SARS-CoV-2 Omicron Infection
The New England Journal of Medicine December 29, 2021



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