2022年1月19日水曜日

COVID-19:医療の平等性を実現する取り組み

世界で感染者が多いアメリカでは
2021年11月の時点で
その数はおおよそ世界の40%を占めると見積もられています(1)。
いくつかの要因があると思います。
ワクチン接種率の低さも考えられます。
あるいはマスクの着用、密集の回避などの実施も
大切にされる価値観の相違の中でなかなか全体として
実現に至っていないというのもあるかもしれません。
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一方、Carissa F. Etienne氏が指摘しているのが
医療機関へのアクセスが不平等であったこと
これが挙げられるとしています(1)。
従って、感染した方は適切な治療を受けることなく
地域社会の中で少なくとも一部の人は
感染を広げてしまった可能性も考えられます。
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オミクロン株の広がりの中で
新型コロナウィルスの世界的流行の収束が遅れている中
The Pan-American Health Organization (PAHO)
アメリカ全土にわたる健康機関は
「健康の平等性(Health equity)」
これを今まで優先してきたといわれています。
アメリカの健康システムを強化する上で
中核をなす価値であると定義されています。
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このPAHOに所属するCarissa F. Etienne氏は
健康の平等性を実現するためには
背景となる格差を解消する必要があると考えられています。
例えば
〇性別
〇民族
これらが挙げられています。
医療機関のケースではおおよそ90%の看護師が女性である
一方で、
病院の重役の地位には25%しか女性はいないとされています。
こういった偏りは、日本でも同様です。
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性別、民族、地方、生まれた環境など
様々な不平等の指標となる要因がありますが、
根本でそれを是正することなしに
「健康の平等性」を実現するのは難しいと考えられます。
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PAHOでは、そうした中で
民族に対する平等性を高めるための活動を
パンデミックの中で行われてきたと明言されています(1)。
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世界、日本と同様にパンデミックによって
非常に困難な状況にあると考えられるアメリカにおいて
今、リーダーシップの重要性が指摘されています。
そのリーダーに向けて、以下のメッセージが末尾となっています。
「Leaders from the Americas should embrace 
and integrate equitable, gender-sensitive 
and intercultural approaches into all facets 
of public health so that our health systems 
leave no one behind.」(1)。
誰一人取り残さない医療の為
世界でエッセンシャル(必要不可欠)な仕事を
続けられている方々は多くいます(2)。

(参考文献)
(1)
Carissa F. Etienne
COVID-19 has revealed a pandemic of inequality
Nature Medicine (2022)
(2)
Homepage|IFRC
https://www.ifrc.org/


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