新型コロナウィルスのmRNAワクチンの3回目の接種が始まっています。
オミクロン株においては、現在の所、WHOによる公式声明
あるいは疫学的な状況において
無症状、軽症で済むケースが多いです。
特にワクチンを2回接種している方においては
より中等症、重症に発展するケースは少なくなります。
しかしながら、
その様な状況において、注意が必要なのが、
重症化のリスク因子を持つ人をどう感染から守るか?
という事になります。
リスク因子がある方がオミクロン株に感染したら、
一定割合の人が中等症、重症に発展する可能性があるからです。
それによって医療が逼迫する可能性があります。
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ドイツの調査では51人の80歳以上の人において
ファイザー/ビオンテック社 mRNAワクチン(BNT162b2)において
約10%の人、つまり5人の人において
2回接種後の抗体量が若い人に比べて2桁以上小さい、
あるいはほとんど反応しない人もいました。
(参考文献(1) Fig.2b 赤△)
しかしながら、3回目のブースター接種において
接種2週間後、5人中4人の人で
中和抗体価の50倍程度の増加が見られました。
この値は若い人の2回目接種後の2週間後の値とほぼ同程度でした。
(参考文献 Fig.1b黄色□とFig.2e W18の比較)
CD4-T細胞においては、
若い人と反応が見られた人に対して1桁程度小さな値でしたが、
3回目ブースター接種前と比べて1桁以上向上してます。
(参考文献 Fig.2d)
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日本は高齢の方が多いですが、
年齢は一つの主要なリスク因子です。
また他の疾患などによってリスク因子が複数ある場合もあります。
そういった中で中和抗体の反応性が
今までの接種で良くなかった人は一定割合いるかもしれません。
一方で抗体価の反応が良い事による
副反応などの注視する必要がありますが、
より多くの高齢の方、リスク因子を持つ方を守るうえで
3回目接種は少なくともこれらの方々において
推奨されると考えます。
(参考文献)
(1)
Addi J. Romero-Olmedo, Axel Ronald Schulz, Svenja Hochstätter, Dennis Das Gupta, Iiris Virta, Heike Hirseland, Daniel Staudenraus, Bärbel Camara, Carina Münch, Véronique Hefter, Siddhesh Sapre, Verena Krähling, Helena Müller-Kräuter, Marek Widera, Henrik E. Mei, Christian Keller & Michael Lohoff
Induction of robust cellular and humoral immunity against SARS-CoV-2 after a third dose of BNT162b2 vaccine in previously unresponsive older adults
Nature Microbiology (2022)
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