2022年1月21日金曜日

COVID-19:感染女性の母乳中のウィルス分析

//背景//--
授乳中の女性においては
自分が感染した場合、母乳を通じて
自分の子供、乳児に新型コロナウィルスが感染しないか?
このような心配があると思います。
特にオミクロン株は感染力が強く、
現在、日本において感染者数が増えている状況ですから
母乳による感染の状況について気になります。

Paul Krogstad, Deisy Contreras(敬称略)ら
医療研究グループは
アメリカの65人の授乳中の女性に対して
母乳の新型コロナウィルスの存在における分析を
経時的に行われています(1)。
その結果の概要を引用させていただき
読者の方と情報共有したいと思います。

//結果//--
〇SARS-CoV-2 vRNAは9%の女性について確認された。
(65人中6人)
但し、その期間はおおよそ発症から1週間以内
最大で2週間。
確認された方も、RNAの検出は
その後のサンプリングによって検出されなくなりました。
従って、ウィルスRNA検出は一時的です。
ウィルスのRNAは一部確認されますが、
そのRNAの検出は感染急性期にほぼ限られるということです。

〇SARS-CoV-2の生きたウィルスは検出されなかった。
ウィルスの中に含まれるvRNA単体は確認されましたが、
感染力、増殖能力のあるウィルス自体は
今回の調査では確認されませんでした。

今回の母乳の分析は発症後から27週(約半年)まで
調べられていいます。

//まとめ//--
この調査から母乳を通じた子供への感染のリスクは
極めて低いと評価する事ができます。

(参考文献)
(1)
Paul Krogstad, Deisy Contreras, Hwee Ng, Nicole Tobin, Christina D. Chambers, Kerri Bertrand, Lars Bode & Grace M. Aldrovandi 
No infectious SARS-CoV-2 in breast milk from a cohort of 110 lactating women
Pediatric Research (2022)


0 コメント:

コメントを投稿

 
;