いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。
今全国で感染者数が広がっており、
愛知県名古屋市では満床になっている状況です。
新型コロナウィルスにおいて社会的な脅威の一つは、
非常に少ない患者数であっても
重症の方が多ければ医療崩壊につながる
ということです。
例えば、1000万人として重症の方の数が100人だとすると
その割合は0.001%です。
極めて確率的には低いわけですが、
それでも他の医療の影響を及ぼすような
甚大な被害をもたらします。
重症の方1人見るだけでも現場の方は
非常に消耗することになります。
もしこれが100倍の0.1%くらいの確率になると
その状況を想像するだけで恐ろしいです。
感染が一気に広がれば、可能性としてはないわけではありません。
実感として、周りを見ても
ほとんど感染している人がいないのに、
医療の状況としては非常に深刻であるというのが
一つ社会的リスクが非常に高いと思っているところです。
ニュースをあまり見ない人は
「周りに罹っている人がいないから。」
という事と自粛疲れから危機感が高くないかもしれないけど
医療現場は一方で大変な事になっているということです。
これ以上、感染がひろがると
適切な医療を受けられない人も出ると考えられますが、
そういった状況も踏まえ、
本当に必要な人に絞って集中的に治療する事を目的とし
患者さんのリスクを層化するために
神奈川県では点数制度を設けています。
いくつかの要因はありますが、
その中で「透析」というのがあります。
それが最大の6点となっています。
つまり、腎臓の機能不全のリスクは
医師の方の治療の中の判断で極めて高いと認識されている
ということです。
世界の状況も同様で、
腎臓機能が悪ければ、重症化のリスクは高いし
また
新型コロナウィルスに罹患し、重症化すると
腎臓機能不全に及ぶ可能性も決して低くない
という相関関係があります。
3285人の罹患された方のデータによれば
透析患者が命を落とすリスクは
21.1倍高いと言われています(1)。
また透析治療の上で75歳以上、男性になると
さらにリスクは上がると言われており
おおよそ3人に1人は亡くなるというデータもあります(1)。
一方、
新型コロナウィルスの合併症としての
急性腎傷害のリスクもあり
そのサインとして
・血清クレアチニン
・血尿
・タンパク尿
これらが挙げられています(1)。
その急性腎傷害を引き起こす原因としては多岐にわたります。
・ウィルスによる敗血症
・肺炎
・炎症反応
・血管内皮の損傷
・血栓
・心筋機能不全
・薬の副作用
・低酸素状態
・脱水状態
これらが挙げられています(1)。
このような新型コロナウィルスの合併症としての
急性腎傷害の割合は決して低くなく
9600人のニューヨークの罹患された方の調査によれば
1000人中38.4人にその症状が見られ
回復されたとしてもその後にも症状が残る人が
一定割合いるというデータがあります。
従って、
一つの後遺症として考える必要があります。
重症化された方に多く見られますから
それに対して一定の奏功がみられる
デキサメタゾンは
腎機能代替療法を必要する急性腎障害の
リスクを減らすというデータもあります(1)。
新型コロナウィルスは免疫機能を大きく乱し
その免疫細胞は血管を通して全体に存在するので
あらゆる臓器、組織に影響を及ぼし得るということです。
その中で腎臓はリスクの高い臓器の一つ
ということになります。
従って、
ワクチンの未接種で、流行初年度であって
個人免疫、集団免疫が1度も形成されていない
今年の状況においては
とにかく個人個人がリスクを避ける
という事が大事になります。
医療を提供する側に取れば、
感染初期で如何にウィルスを減らせるか?
という観点が大事になると思います。
後はリスクが少ない中でどうやって免疫を手に入れるか?
という事だと思います。
新型コロナウィルスのワクチンがもちろんそれですが
インフルエンザワクチンなど他の影響も含めて
今後調査が必要だと思います。
ただ、ワクチンにおいて、
インフルエンザ接種率に関しては生産年齢世代では
日本でも50%を切るというデータもあるので
ワクチンに対する理解も大事になると思います。
以上です。
(参考文献)
(1)
Annette Bruchfeld
The COVID-19 pandemic: consequences for nephrology
Nature Reviews Nephrology (2020)

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