2020年12月3日木曜日

レムデシビルを含めた治療薬の評価

いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。

先日、WHO(世界保健機関)により
新型コロナウィルスの治療薬としてリパーポスを適用している
レムデシビルの使用を副作用を考えると控えるように
という明言がありました。
薬効が確認できないということです。
レムデシビルに関しては
日本の新型コロナウィルスの治療薬として適用されている
と認識していますが、
医療機関によって薬効の有無の捉え方が違います。
投薬のタイミングによっては効いている
というものもあれば、
薬効は確認できないという意見もあります。

本日WHOにより組織化されたチームによる
大規模な臨床試験において
レムデシビルを含む複数の薬効について
コントロール群と比較したうえで評価されている
報告が発表されていますので
読者の方と情報共有したいと思います(1)。
結論をいうと
レムデシビル(エボラ出血熱の薬)
ヒドロキシクロロキン(マラリアの薬)
ロピナビル(HIV感染症の薬)
インターフェロン ベータ-1a(多発性硬化症の薬)
これらに関して薬効はほとんどないか、ない
という見解です(1)。

/評価期間/
2020年3月22日~10月4日

/規模/
30カ国、405か所(病院)
11330人
※日本のデータはないです。

/薬の容量と投薬期間/
--
レムデシビル
初回200mg その後100mg 
計10日間
--
ヒドロキシクロロキン
400mg 
計10日間 
--
ロピナビル
400mg 
計14日間 
--
インターフェロン ベータ-1a
44μg 皮下注射
6日間で3回接種
--

症状に合わせた処方、投薬の記載はありません。

/結果:28日後に亡くなられた方の割合/
--
レムデシビル
処方:301/2743人
処方なし:303/2708人
比率0.95
--
ヒドロキシクロロキン
処方:104/947人
処方なし:84/906人
比率1.19
--
ロピナビル
処方:148/1399人
処方なし:146/1372人
比率1.00
--
インターフェロン ベータ-1a
処方:243/2050人
処方なし:216/2050人
比率1.16
--
(参考文献(1) Figure.3より)

/結果:人工呼吸器をつけた人の割合/
--
レムデシビル
処方:254/2743人
処方なし:233/2708人
比率1.08
--
ヒドロキシクロロキン
処方:85/947人
処方なし:82/906人
比率0.99
--
ロピナビル
処方:112/1399人
処方なし:114/1372人
比率0.96
--
インターフェロン ベータ-1a
処方:139/2050人
処方なし:130/2050人
比率1.07
--
(参考文献(1) Figure.3より計算)

以上です。

(参考文献)
(1)
WHO Solidarity Trial Consortium
Repurposed Antiviral Drugs for Covid-19 — Interim WHO Solidarity Trial Results
The New England Journal of Medicine  December 2, 2020,
DOI: 10.1056/NEJMoa2023184


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