新型コロナウィルスの後遺症で問題となっている
肺の線維化というのがあります。
線維化とは細胞が何らかの強いストレスによって
近い場所で多数死滅してしまうと、
そこから組織を形成するときに
同じように正常な細胞に戻るのではなく
線維化してしまうということがあるようです。
肝臓の肝硬変も同じで、
死滅した細胞は線維化してしまい
それがもとの細胞に戻ることがないために
残った正常な細胞で恒常性を保つしかない
といわれています。
基本的には一旦、繊維化が起こると
元には戻らないといわれています。
線維化している組織をミクロで見た時に
どのような細胞の特徴があるかというのは
非常に関心があります。
そこから治療の糸口があると思っていますが、
その時に頭の中に浮かんだのが
「時計」です。
つまり、「元には戻せない、不可逆」ということは
違う見方をすると、もしその時計を
巻き戻しするように過去に戻すことができたら
ひょっとすると状況は変わるかもしれない
と考えました。
もし、細胞特異的輸送系統で
線維化が起こっている特定の組織に
iPS細胞の作製のプロセスで
使われる遺伝子を操作するためのベクターが
中に入っている胞を運ぶことができて
それを線維化細胞内に「だけ」エンドサイトーシスを使って
入れることができたらどうなるか?です。
分化時計が元に戻るでしょうぁ?
例えば、線維化が起こっている肝硬変の場合には
切除してそこからの再生を待つという
治療戦略もあるかと思います。
しかし、それは肺では難しいです。
線維化細胞に特異的な受容体を見つけて
線維化している部分「だけ」
誘発的に幹細胞に変えることができたら、
その臓器の組織としての再形成はどうなるか?
ということです。
臓器の修復には血管も作る必要がありますし、
非常に複雑だと思いますが、
すでに部分的に正常に働いている臓器があって
それを基盤として
異常部位だけ細胞を初期化させた時、
その後の再成長がどうなるか?
ということです。
他の正常細胞が初期化すると
大きな副作用になると思いますので、
ほぼ絶対的な特異的親和性が必要で、
リスクが大きな治療かもしれませんが、
臓器の部分修復について、
この細胞特異的輸送系統と
iPS細胞の技術を融合できないか?
と考えています。
以上です。
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