2021年3月14日日曜日

ワクチン接種を安全かつ迅速に進める

いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。

アメリカ合衆国の2021年3月13日時点の現地の情報によれば
昨年12月14日から接種が始まって、
現在19.9%にワクチンが接種されているということです。
現在のペースは1日当たり230万回接種となっています。
アメリカの独立記念日が7月4日です。
バイデン大統領は
「新型コロナウィルスからの独立も記念する特別な日になる。」
このように明言されています。
その時までに
「希望する全アメリカ国民に接種が終わる事を実現する。」
このように筆者は解釈しています。
私は日本だけではなく、アメリカも含め
世界にこれからも新型コロナウィルスの科学情報を
自らの知的財産を投資して継続的に提供していくつもりです。
誰一人取り残すことのない医療提供に貢献します。
日本国民の1人として
素晴らしい独立記念日が迎えられることを切に願っています。
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Eric Goralnick, Christoph Kaufmann, Atul A. Gawande
(敬称略)からなるアメリカ合衆国の医療研究グループは
ワクチンをどう迅速に接種を進めていくか
効果的な環境設定、手続きについて詳しく報告されています(1)ので
その内容の一部について筆者の視点を追記しながら
読者の方と情報共有したいと思います。
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//集団的、迅速なワクチン接種の課題//ーーー
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かかりつけ医がいないこと。
アメリカでは1/4の住民がいないとされています(2)。
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接種者の接種参加や日程の調整の手続きの問題。
量が多いため効果的な手法が求められます。
そのためのスマートフォンやインターネットを使った
デジタルの健康記録などが
接種者が登録において煩雑ではなく
使いやすい形で整っていない事。
アナフィラキシーなどの副反応の回避のためには
アレルギーなど健康記録の把握は重要になります。
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接種においては、人数を正確に制御することはできないため
ワクチン提供の回数に柔軟性を持たせる必要があります。
ワクチン接種者が想定よりも多く、追加しないといけない時に
いつでも用意できるようなワクチン提供体制が
現在の供給不足の中、整わないということがあります。
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現在進められているファイザー社のワクチンにおいても
その他、モデルナ社、アストラゼネカ社製においても
2回接種が原則です。
従って、1回接種後に追跡調査、日程管理を
正確に行う必要があります。
実際にそれが上手くいかず、1日に誤って2回接種して
入院してしまった方もいます。
接種される方の人数が数億人単位で非常に多いため
この追跡調査を正確に行う事は容易ではありません。
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ワクチンの後の軽い副反応、アナフィラキシーを監視するため
30分程度の待機時間が必要です。
当然、感染対策も行う必要があるため、
会場スペースや医療スタッフを十分に揃える必要があります。
そうした中で、小さな会場の個別の用意が難しい
ということがあります。
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ワクチンの保存温度の問題。
モデルナ社は-20℃。ファイザー社は-70℃です。
従って、ワクチンの適切に管理するためには
低温の冷凍庫など特別な設備が必要です。
またそれらを解凍して、適切なタイミングで
接種者の数に応じて提供するためには
デリバリーをきめ細やかに計画する必要があります。
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ワクチンの会場設定、医療スタッフに対する
公共による費用負担が十分ではありません。
1回接種に対して17ドル、2回接種で28ドルです。
従って、経済的な問題で
特に小規模な会場に関しては設置が進まない
というのが現状です。
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//解決策:大きな会場で集中的に接種//ーーー
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(会場)
Gillette Stadium in Massachusetts
Dodger Stadium in California
State Farm Stadium  in  Arizona
Yankee Stadium in New York
これらの州、スタジアムが大規模な
ワクチン接種会場として設営、運用されています。

このようなスタジアムに加えて
アリーナ、スケートリンク、大聖堂、都市会場、美術館など
イスラエル、イタリア、イギリス、ドイツで
設営、運用されています。

アメリカのワシントン州では
州と企業(スターバックス、マイクロソフト、コストコ)が
連携して、ワクチンの会場設営、模擬試験、課題抽出
などに取り組んでいます(3)。
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(大規模会場の利点)
公共交通機関、自家用車(大きな駐車場)、高速道路
自転車、徒歩などアクセス性が非常によいため
接種者にとって利便性が高い。
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小さな会場に分散するときには
稀に起こるアナフィラキシーなどの対応の為
その会場ごとに十分な医療設備、スタッフ、連携を
整える必要があります。
しかし、それがその会場で起こらない可能性も十分にあります。
そうした場合も有事に備えてそれらの資源は投じる必要がります。
そこに一定のロスが生じます。
一方、大規模な会場などに集中すれば、
医療設備、スタッフ、連携などを効率的に行うことができます。
従って、より少ないリソースで
多くの方の接種が迅速に行うことができます。
但し、これを阻む理由は接種者の安心の問題だと思います。
大規模な会場で事務的に接種が行われる事に対する抵抗です。
従って、かかりつけ医による地元での
接種が望まれるケースが少なくとも日本ではあります。
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(大きな会場での手続き上の留意点)
大規模な会場で接種を行う場合には
事前に関係スタッフ、その地域の行政、企業などと
全体的な計画を組む必要があります。
それぞれ独立した形で進めていく事は好ましくありません。
会場には専門知識を有する医療スタッフだけではなく
医療に関して経験のないスタッフもいます。
そうした中で包摂的で、密な連携が必要になります。
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以上です。

(参考文献)
(1)
Eric Goralnick, Christoph Kaufmann, Atul A. Gawande
Mass-Vaccination Sites — An Essential Innovation to Curb the Covid-19 Pandemic
The New England Journal of Medicine  March  10, 2021
DOI: 10.1056/NEJMp2102535
(2)
Levine DM, Linder JA, Landon BE. 
Characteristics of Americans with primary care and  changes  over  time,  2002-2015.  
JAMA Intern Med 2020; 180: 463-6.
(3)
Cerulo M. Starbucks and Microsoft aiding with vaccinations in Washington state. CBS  News.  
January  20,  2021  
(https://www . cbsnews . com/  news/  starbucks - covid - vaccine - rollout - washington/  ).


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