2022年2月25日金曜日

不安とどう付き合っていくか?メタ認知の観点

心理学にはメタ認知と呼ばれる概念があります。
メタ認知とは
「自分を上方から見て客観的に自己分析すること。」
このような概念としてとらえています。
現在の自分の心や体の状態を
その瞬間、瞬間の感覚に委ねるのではなく、
改めて、概念化、抽象化して定義するということです。
ーー
当たり前のことですが、
人は「今、この瞬間」しか生きる事はできません。
1日先の自分を先んじて経験することはできません。
そういうことがあるから
「過去の事や、未来の事を考えず、
今、この瞬間を集中して生きる。」
このような教えがあります。
ーー
しかし、今、この瞬間、
過去の事や、未来の事を考えていても
その思考は今の現象に違いないですから、
結局は今、この瞬間、生きていることになります。
目の前の事に集中する必要は必ずしもありません。
ーー
そういう議論になる背景は
過去や先の事を考えると、
過去は変えられないし、未来は不確定だから
不安や心配の根源になるということです。
ーー
冒頭で述べた「メタ認知」。
自分のその瞬間を連続のフィルムのように
その瞬間、瞬間を「少し離れた位置」で分析しています。
仏教の教えに「我執」という概念があります。
ある種、自分の心配事に捕らわれている時には
「我執」というのが当てはまります。
一旦、自分の主観から離れて、客観的になることで
自分の対する執着がやや離れる感じがします。
そこに一定の「中立性」が生まれます。
ーー
「メタ認知」をすることで
心配、怯え、恐怖、不安などの負の感情を取り払いたいですが、
そこをあまり期待せずに分析してみます。
つまり、心配から逃れようとするためにするのではなく
「現状認識」するためにメタ認知してみます。
そうした時の自分の正直な気持ちの変化を
また、抽象的に捉えてみます。
ある時には若干の変化があるかもしれません。
自分の内側に執着していた時の空間とは
異なる空間が生まれて、
そこは必ずしも良いものかどうかはわかりませんが、
今述べたような今までにない変化が生まれる可能性があります。
ーー
メタ認知をするとわかりますが、
今まで気に留めなかった事実が浮かび上がることがあります。
極端な例ですが、
「今、自分は生きている。心臓は動いている。」
「今まで**年間生きてきた。」
このような考えが芽生えるかもしれません。
あるいは、今、実際に自分が行っている事を
改めて概念化するかもしれません。
また、過去の自分の状態との差や
未来の不確定性について再認識するかもしれません。
ある時には「変わらない事実」が
変化をもたらしてくれることがあります。
ーー
このようなある種、哲学的な事は
1人の時間が多い人にとって適しているかもしれません。
このような視点に立つと
1人の時間、必ずしも目の前の事に集中していなくてもよくて、
一方で、哲学的な事に思考を巡らせる時間も
また一定の意義を見出すこともできます。


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