いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。
新型コロナウィルスでは
免疫の暴走によりサイトカインストームが起こり、
それによる組織の炎症が指摘されています。
その炎症の元になるサイトカインの種類は
ある程度特定されています。
新型コロナウィルスを治療する
現在の有望な薬として
レムデシビルがあります。
これは細胞内でのウィルスRNAの増殖を防ぐものです。
もう一つは、
デキサメタゾンです。
糖質コルチコイド作用で免疫抑制剤として使われます。
本日紹介するのは
炎症性サイトカインにはいろいろありますが、
それぞれのサイトカインに対して
特異的に作用する薬の紹介です。
免疫機能を調整する薬なので
自己免疫疾患などの治療にも使われるものです。
例えば、
新型コロナウィルスで亢進されると考えられている
IL-6というサイトカインがあります。
このサイトカインは212個のアミノ酸から構成され
タンパク質の元となる材料ですが、
それに薬剤が配位子として結合します。
これをLigand-targeting drugと呼びます。
そのLigand-targeting agentになるが
サイトカインです。
新型コロナウィルスで亢進される
炎症性サイトカインは、
IL-6, IL-17, CSF2, interferon-γ, TNF and IL-2
といわれています。
この中でIL-6とIFN-γについては
それを標的とした薬剤があり、
いくつか治験が行われています。
IL-6:siltuximab (NCT04329650, NCT04330638),
clazakizumab (NCT04343989, NCT04348500, NCT04351724, NCT04363502, NCT04381052).
interferon-γ:emapalumab (NCT04324021)
※NCT:治験ナンバー
これらはすでに認可されている薬ですが、
新型コロナウィルスに対する治験が行われ
有効性が確認されている段階だと理解しています。
これらの薬に期待することは、
配位子となる薬剤が炎症性サイトカインに結合して
直接的に機能を調整することにあると理解しています。
以上です。
(参考文献)
Misty M. Attwood, Jörgen Jonsson, Mathias Rask-Andersen & Helgi B. Schiöth
Soluble ligands as drug targets
Nature Reviews Drug Discovery (2020)
doi.org/10.1038/s41573-020-0078-4
登録:
コメントの投稿 (Atom)

0 コメント:
コメントを投稿