2020年7月7日火曜日

COVID-19:免疫異常と肺疾患のメカニズムについて

いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。

新型コロナウィルスで重症患者の方が直面する
一番優先順位の高い問題は、肺炎です。
肺の炎症によって酸素を取り込めなくなることです。
数時間で一気に症状が悪化することがあり、
その点が一つ大きな怖さであります。
従って、そうなる前にわかる指標があれば、
事前に対策が打てるため、それが強く求められます。

コロナウィルスによって肺炎を起こす機序は
日本のメディアでも度々放送されているように
サイトカインストームともいわれます。
肺胞のマクロファージからのサイトカインの放出
による炎症が一つ挙げられています。
もう一つは放出が異常亢進した時に炎症の原因となる
好中球が肺胞の環境で増えることが
挙げられています。
実際に新型コロナウィルスの患者さんで
好中球が多く出ていたというデータもありました。
これら免疫細胞によって起こる要因は
肺胞の上皮と血管内皮の間に作用することによって
肺胞にダメージをあたえます。
そのダメージは具体的にはたんぱく質の分解です。
この上皮と内皮の間の障壁、組織が
タンパク質の分解によって破れ、
液体がもれ、老廃物が蓄積し、
粘膜(?)など界面活性するサーファクタントの分泌が減少して、
肺胞の機能が低下します。
それによって酸素(ガス)の交換能力が落ち、
低酸素状態、呼吸困難、チアノーゼ、頻呼吸
になります。
それによって、酸素が各臓器に送り込めなくなり
脳、心臓、腎臓など主要臓器に影響を与えます。

従って免疫のバランスと肺胞の破壊が
酸素が取り込めなくなる原因となっている可能性があるため
免疫のバランスが崩れないように
患者さんの状態をしっかりモニターすることが求められます。

以上です。

(参考文献)
Janelle S. Ayres
A metabolic handbook for the COVID-19 pandemic
Nature matabolism (2020)
doi.org/10.1038/s42255-020-0237-2


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