いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。
ペトのパラドックスいうのがあります。
体の大きさと癌に罹患する確率が一致しない
ということです。
体が大きくなれば細胞の絶対数が大きくなりますから
その中で体の一部に癌細胞ができる確率もあがります。
従って、普通に考えれば
体が大きくなれば癌に罹患する確率が
高くなることが考えられますが、
必ずしもそうではない、そこに矛盾がある
と理解しています。
例えば、ゾウは癌にかかりにくいといわれています。
異常が起きた時に癌との関連性が高いと言われている
遺伝子TP53が多型であることが
一つの理由ではないか?と考えられています。
後は、
コウモリも癌を抑制する機能を持ち
体重のわりに寿命が長いといわれています。
京都府立大学の塚本康浩教授が研究される
ダチョウに関しても、
癌に関しては未調査ですが、
免疫機能が発達していて病気になりにくい
と言われていました。
人畜共通感染症の原因となるウィルスに関して
コウモリ由来であることが多いことに着目しています。
新型コロナウィルスも
中間宿主の存在は示唆されていますが、
コウモリ由来であると理解しています。
従って、
最新の注意は必要ですが、
コウモリを研究することは、
新型コロナウィルス対策だけではなく
今後の感染症のリスク対策を考える上でも重要になります。
コウモリは非常に多種で
哺乳類の20%を占めるといわれています。
従って、一部の結果が
他の種のコウモリにも同様に当てはまるか?
というのは議論の余地があります。
しかし、参考文献によれば
いくつかの種の免疫機能において
炎症を引き起こすような遺伝子が欠如していて
かつ抗ウィルスを示す遺伝子が複数存在する
ことが確認されています。
それは、microRNAによって制御されている
ということです。
つまり
抗ウィルス性を示し
ウィルスを異常増殖させない状態で
かつ免疫異常を起こさない生理があるとすると、
逆に考えると
他の生物なら免疫異常を起こして
死亡してしまうようなウィルスでも
体内に存在させ続けることができるかもしれない
と考えることができます。
もし、
多くのウィルスが脅威となる場合が
免疫機能の異常、不全によるならば、
免疫機能の異常を起こしにくい
(かもしれない)コウモリは
潜在的には脅威となるウィルスを
持ち続けることができるかもしれない
とも推測できます。
ひょっとするとそれが
今まで世界的に問題となった感染症が
コウモリ由来であることが多いことの
一つの理由かもしれません。
以上です。
(参考文献)
David Jebb, Zixia Huang, Martin Pippel, Graham M. Hughes, Ksenia Lavrichenko, Paolo Devanna, Sylke Winkler, Lars S. Jermiin, Emilia C. Skirmuntt, Aris Katzourakis, Lucy Burkitt-Gray, David A. Ray, Kevin A. M. Sullivan, Juliana G. Roscito, Bogdan M. Kirilenko, Liliana M. Dávalos, Angelique P. Corthals, Megan L. Power, Gareth Jones, Roger D. Ransome, Dina K. N. Dechmann, Andrea G. Locatelli, Sébastien J. Puechmaille, Olivier Fedrigo, Erich D. Jarvis, Michael Hiller, Sonja C. Vernes, Eugene W. Myers & Emma C. Teeling
Six reference-quality genomes reveal evolution of bat adaptations
Nature volume 583, pages578–584(2020)
doi.org/10.1038/s41586-020-2486-3
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