いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。
東京で本日新規感染者の方が107人となっています。
難しい状況ではありますが、
私としては、ワクチン、薬、治療戦略など
医療への貢献を軸に日々情報を
私の知識、知恵、経験を駆使して発信していくつもりです。
新型コロナウィルスの怖さは
おそらくほとんどの方が知っていると思いますが、
急速に症状が悪化することです。
肺に炎症が起き、酸素が取り込めなくなります。
従って、人工呼吸器やECMOなどが必要になります。
ECMOは多くの医療従事者の方からの継続的な監視が必要であり、
重症者が増えた時の医療負担などが懸念されます。
また、回復した時の後遺症などもあります。
(後遺症の懸念については、後日詳しく情報発信します。)
従って、「如何に重症化させないか?」
というのは
「初期感染を如何に防ぐか?」に次ぐ大事な事です。
その重症化は、主に肺の炎症が挙げられますが、
それは、ウィルスの量が増えることよりも
免疫の異常活性によるものであるという見解が強いです。
もちろんこれらの要因は完全に切り離せるものではないですが、
(つまりウィルス量が増える事で免疫恒常性が崩れるという相関が
あるということ。)
免疫の制御がうまくいかないことによる
肺胞の炎症が原因ではないか?
という認識が世界の研究者の方の見方であります。
その「免疫」。
細胞性免疫と液性免疫という大分類があります。
細胞性免疫というのは、
基本的に免疫細胞(T細胞)が
直接標的となる細胞にくっつくことによって
働く免疫で、一般には例えば癌細胞の攻撃に役立つものです。
一方、
液性免疫というのは細胞ごと働くものではなく
細胞と切り離された抗体(タンパク質)単体が
標的となる細胞よりもずっと小さいウィルスタンパク質の
スパイクなどにくっつき電機極性を中和して
ACE2エントリー受容体との静電引力を弱くして、結合を防ぎ、
それによって細胞のエンベロープの飲食作用を防ぎ、
細胞内に入ってRNAが増殖することを防ぐ役割を果たすものです。
従って、
新型コロナウィルスの免疫機序は「主には」
液性免疫であると言えます。
その液性免疫の媒体となる細胞はB細胞であります。
新型コロナウィルスが体内に入った時
その抗原をB細胞が認識して、
抗体を放出します。
その抗体が新型コロナウィルスのスパイクに結合して
ACE2エントリー受容体との親和性を下げて
くっつきにくくして、
細胞内に入らないように感染を防ぎます。
それが「免疫がつく」ということです。
今、大阪でワクチンの治験が始まっています。
うまくいけば来春には供給可能になります。
大阪大学、大阪市立大学、アンジェスによる
産学連携によりオール大阪で挑戦が始まっています。
ワクチンの開発には通常10年はかかるといわれており、
仮に失敗しても次につながるものとは思われますが、
ぜひ期待したいです。
このワクチンはDNAワクチンといわれており
DNAによる設計図により新型コロナウィルスの
Sタンパク質のスパイクを「単独で」作ることができ
それによって抗体を誘発するものです。
その抗体は上述したB細胞から放出され
その機序は「液体免疫」と言えます。
もし、このワクチンによって抗体がでれば、
どういうことが起こるか?
それを予測することは難しいですが、
基本的に「液体免疫がつく」とは
「メモリーB細胞」ができるということです。
これができると何がいいか?
この「メモリーB細胞」が生まれ、体内に残れば、
新型コロナウィルスが体内に入った時に
「通常よりも迅速に」抗体を産出することができます。
そうすると、
新型コロナウィルスの増殖を「早期に」防ぐことができます。
それによって体内のウィルス量が少なくなりますから、
それに対する体の反応も緩やかになることが予想されます。
免疫暴走もおそらく起こりにくいでしょう。
それでこの病気が脅威ではなくなります。
インフルエンザの予防接種と同じです。
そうした時に、
ワクチンを打った後、メモリーB細胞ができるどうか?
が抗体の産出を実際に調べるのと同じくらい
大切になると考えました。
従って、大阪ワクチンで
治験ボランティアの人数を増やしていく段階で
いろんな評価がなされると思いますが、
その時に新型コロナウィルスにあった
メモリーB細胞が産出されているかどうかを
実際に計測することが大事です。
そのメモリーB細胞は
CD27とCD19の関係を2次元マッピングすることにより
調べられると今調べる限り理解しています。
そのサイトによれば
CD27に対してCD19が通常よりも
高い領域に信号が生じれば
メモリー性を有していると判断できると理解しています。
そのワクチン。
今私が調べていることがあります。
細胞内抗体というものがあり、
細胞の外で防ぐ通常考えられる機序に加えて、
細胞内で防ぐ機序がある
という可能性を想定しています。
このアプローチのワクチンは世界にはまだありません。
それらを併用することはできないか?
提案していきます。
後日、詳細については記事にします。
いずれにしてもワクチンを開発した後の
治験の評価をどうするか?というのは非常に大事です。
それが多面的であればあるほど
仮に効果が限定的であっても、
次の開発に役立つはずです。
なぜなら考察できる余地が大きいからです。
そのデータが次につながります。
ひょっとすると液体免疫だけではなく
細胞性免疫の機序もあるかもしれないし、
液体免疫を評価する指標が
数あるサイトカインなどを含め多くあるかもしれません。
取得できるデータをできるだけ多くとって
多面的かつ統計的に評価することで
表面的な結果だけに影響を受けないような
治験につなげていただきたいです。
コロナウィルスとの闘いは、
これからもずっと続くものです。
粘り強く一緒に頑張っていきましょう!
以上です。
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