いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。
先日、新型コロナウィルスの重症の患者さんの
一つの特徴として、
インターフェロンが少ないということが上げられていました。
このインターフェロンは抗ウィルス作用を持つので
新型コロナウィルスを攻撃する
あるいは感染した細胞を死滅させることに
貢献すると考えられますが、
それが少ないためにウィルスが体内で増殖してしまう
一因となっているかもしれないということです。
実際にそれは特定の遺伝子が関与している可能性がある
ことが日本の研究によって明らかになっています。
アメリカ食品医薬品局(FDA)で承認されている
薬剤によるインターフェロンは複数あると言われています。
そこでインターフェロンをいつ薬剤によって
注入するのがいいか議論されています。
その中で
症状が悪化した後に注入すると
免疫機能が活性化されるために、
免疫暴走などの(?)免疫疾患の原因になるかもしれない
とわいれています。
従って、症状が悪化する前の初期の段階で
インターフェロンを注入するのが
もし薬剤によって介入するのであれば好ましいだろう
ということです。
しかし、それをすることの大きな警告を発せられています。
マウスでは一定の効果が見られた研究が複数はあるものの、
人では強い副作用があったといわれています。
インフルエンザに似た症状、頭痛、嘔吐、抑うつ
などです。
従って、インターフェロンが下がっているからと言って
それを単純に薬剤で補うことがよいかどうか?
というのは慎重な議論が必要です。
他の報告でも言われていることですが、
免疫機能に作用する薬というのは
一定の副作用を伴うケースがあるということです。
たとえば
免疫抑制剤の一つであるコルチコステロイドでは
高血圧、骨粗しょう症、筋力低下などの副作用が
分量によっては出ることがあるようです。
おそらくこのような副作用が出るのは
上の頭痛や抑うつなどの副作用も同様ですが、
免疫機能の調整に神経機能が関わっていることが
一因だと思われます。
身体が自然に調節しているものが外部によって
許容範囲を超えて(?)乱されると、
そこに一定の障害が生じる可能性がある
ということを想定しました。
従って、このような副作用につながる可能性がある
と考えられます。
実際にこのコルチコステロイドの副作用について
言及されている報告は
COVID-19に関するものですが
「神経学」の学術雑誌に分類されています。
新型コロナウィルスが体の免疫機能を乱す働きがあって
それを薬剤などで外因的に調整する場合においては、
十分な経過観察の元で行われる必要があると考えます。
また、リスクとベネフィットの関係性の中で
介入を行う必要があるかも十分な議論が求められます。
以上です。
(参考文献)
(1)
Meredith Wadman
Can interferons stop COVID-19 before it takes hold?
Scinece vol.369 issue.6500 pp.125-126 (2020)
DOI: 10.1126/science.369.6500.125
(2)
Catharina Korsukewitz, Stephen W. Reddel, Amit Bar-Or & Heinz Wiendl
Neurological immunotherapy in the era of COVID-19 — looking for consensus in the literature
Nature Reviews Neurology (2020)
doi.org/10.1038/s41582-020-0385-8
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