2020年7月18日土曜日

COVID-19:想定される抗体による免疫バランス

いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。

私たちは抗体をワクチンによって入れたら
予防にもなるし、
罹患したとしても症状は軽くなる
と考えます。
過去のワクチンは、
様々な治験や治療実績を重ねる中で
それが実現されています。
新型コロナウィルスでは
早期のワクチン開発が求められているため
副作用のリスクを考えると
非常に難しい状況にあると考えています。

そこで抗体を入れた時の
効用と副作用について整理したいと思います。
(効用)
①Sタンパク質(スパイク)の中和
  それによってエントリー受容体を介しての
  細胞への浸入を防ぎ細胞への感染を防ぐ。
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②粘膜によって捕獲される
  それによって固定化されるため
  細胞への接近、感染を防ぐ。
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③樹状細胞へ結合することによってT細胞の活性を高める
 Sタンパク質に結合した2つの抗体をが2つの受容体に
 並列に結合することを通じて。
   予防接種の効果、
  細胞の活性を調整する
  抗原提示の活性化  
   樹状細胞がウィルスと結合する事により
   細胞表面に抗原の一部を提示してT細胞と結合して
   免疫を活性化させる
  末梢性寛容
   抗原に対して選択的に反応するT細胞、B細胞が
   通常の細胞まで攻撃する自己免疫疾患を防ぐ役割
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④プラズマ(形質)細胞へ結合
  形質細胞を通じて様々な形の抗原を複製することができる

(副作用)
①好中球結合する
  細胞外トラップと結合して細胞死をもたらす(?)(NETosis)
    食作用を通じて細胞死をもたらす(Phagocytosis)
    ケモカインを放出する
   これらの3つの過程によって通常細胞が異常に攻撃される。
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②単球、マクロファージに結合する。Sタンパク質に結合した
 2つの抗体をが2つの受容体に並列に結合することを通じて。
  食作用を通じて細胞死をもたらす(Phagocytosis)
  細胞毒性
  炎症性サイトカインの放出
  ケモカインの放出
   これらの4つの過程によって通常細胞が異常に攻撃される。
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③抗体がNH細胞表面に結合する
  細胞毒性。通常細胞が異常に攻撃される。

これらのことから
抗体は様々な細胞の表面に存在する受容体と
結合する可能性があると考えられます。
それが抗ウィルス性を示すこともあれば、
逆に通常細胞を攻撃し、炎症の原因になったり
サイトカインストームの原因になる可能性も考えられます。
従って、
抗体の「選択性」が一つ重要になるのではないか?
と思います。
少なくともワクチンによる抗体作製の目的の大きな一つは
中和活性で細胞への浸入を受容体結合を抑制することで
防ぐことです。
その中で基本的には中和活性が高い抗体を作ることが
重要ではないかと思います。

以上です。

(参考文献)
Tomer Zohar & Galit Alter 
Dissecting antibody-mediated protection against SARS-CoV-2
Nature Reviews Immunology volume 20, pages392–394(2020)
doi.org/10.1038/s41577-020-0359-5

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