2021年4月20日火曜日

イスラエルのワクチン接種に関する疫学的検証

新型コロナウィルスのワクチンが
社会疫学的にどのように影響を与えるか?
それについての最も速い可能な検証の場所はイスラエルです。
Ref.(1)では2021年2月24日までのデータの検証となっていますが、
公開されている統計情報では4月18日までの情報が閲覧可能です。
それによると三回目のロックダウンの後
感染者数は減少していき、その段階でワクチン接種が進められ
4月の時点で感染者数は500人以下となっています。
これはピーク時のおおよそ5%程度まで減少しています。
4月18日時点では7日間平均が167人となっています。
1回目の接種が始まったのが2020年12月20日ですから
おおよそ接種開始から4か月かかったことになります。
実際にファイザー製のワクチンは1回目接種から2回目接種を通して
1か月くらい効果が出るまでに時間がかかります。
それが社会疫学的に効果が出るようになるまでは時間がかかる
ということです。
ただ、今回の感染減少は都市封鎖とワクチン接種の両方が
関係していると考えられます。
Ref.(1)の中で確かなワクチンの効果として
見いだせるところはFig.3.(e)のグラフです。
接種が早い段階から進められた60歳以上では
新たに陽性になった人の2つ目の極大値が消えています。
Fig.3.(g,h)の入院のケースも60歳以下で相対的に減っています。
おそらく4月の現在では
若年層も含めた感染者数が減って
さらに入院、重症者の数も減っていると考えられます。
ただ、今後、逃避変異系統が国内に流入した場合に
どのようになるかという視点はあります。

(Reference)
(1)
Hagai Rossman, Smadar Shilo, Tomer Meir, Malka Gorfine, Uri Shalit & Eran Segal 
COVID-19 dynamics after a national immunization program in Israel
Nature Medicine (2021)

Author information
Affiliations
Department of Computer Science and Applied Mathematics, Weizmann Institute of Science, Rehovot, Israel
Hagai Rossman, Smadar Shilo, Tomer Meir & Eran Segal
Department of Molecular Cell Biology, Weizmann Institute of Science, Rehovot, Israel
Hagai Rossman, Smadar Shilo, Tomer Meir & Eran Segal
Pediatric Diabetes Clinic, Institute of Diabetes, Endocrinology and Metabolism, Rambam Health Care Campus, Haifa, Israel
Smadar Shilo
Department of Statistics and Operations Research, Tel Aviv University, Ramat Aviv, Israel
Malka Gorfine
Technion–Israel Institute of Technology, Haifa, Israel
Uri Shalit


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