2020年8月10日月曜日

COVID-19:獲得性NK細胞の副作用

いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。

免疫というのは体を防御する役割でありますが、
経験のない、記憶免疫性に乏しい
未知のウィルスなどが体の中で増殖すると、
免疫の負担が増え、
それによってバランスが崩れることはあるかもしれません。
例えば、
Ⅲ型インターフェロンは抗ウィルス性を持ち、
ウィルスを撃退する働きがありますが、
それが継続的に分泌されると
ウィルスの増殖抑止効果があっても
その副作用として肺胞の組織が破壊される
かもしれないということがありました。

それは、同じように抗ウィルス性を持つ
NK細胞も同じです。
中等症、重症の患者さんの
肺胞の状態を調べるとNK細胞の量が増えており、
そのNK細胞は獲得性、特殊性を持っていて
そのCD56<sup>bright</sup>NK細胞と
組織の炎症との関わりが示唆されています。

ウィルスの量を減らすことと
体の組織を守ることの両立というのは、
難しさを感じます。
従って、ワクチンや薬剤などによって
ウィルスの量を外因的に減らすことは、
体の負担を軽減するのに寄与する可能性があります。

以上です。

(参考文献)
Aljawharah Alrubayyi 
NK cells in COVID-19: protectors or opponents?
Nature Reviews Immunology (2020)
doi.org/10.1038/s41577-020-0408-0


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