2020年8月5日水曜日

COVID-19:アメリカのリスク因子の統計データ

いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。

日本で感染がひろがっている中で
特に懸念されるのは、
高齢の方や基礎疾患のある方に感染が広がる事です。
もちろん行政としても注視している部分だと思われますが、
該当する方自身も注意されている部分があると思います。
あるいは一人で生活しているわけではないので、
周りの人の配慮についても気になります。
日本は高齢の方の割合が多いので、
とくに注意が必要です。

実際にアメリカ(ニューヨークなど)の
11116人の新型コロナウィルスに罹患した患者さんの
基礎疾患別のデータが整理されています。
その中で
どのような基礎疾患がどれくらいリスクを高めるか?
というのが少し明らかになってきています。
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亡くなられた患者さんの割合
全体 10.2% (n=11116)
黄斑  25.0% (n=88)
凝固  17.1%  (n=1239)
高血圧 18.7% (n=1988)
2型糖尿病 21.0% (n=911)
肥満 13.8% (n=831)
冠動脈疾患  20.0%  (n=1698) 
65歳以上 21.4% (n=2400) 
※参考文献 Table.1より
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黄斑とは、黄斑変性のことで
網膜に障害が起きる目の病気です。
補体と関係があるといわれているので
原因の一つとして免疫機能異常が関係している
可能性があります。
加齢性のものがあります。

凝固とは血管に関わる疾患です。
例えば、血小板減少症、血栓症、出血などです。

上のデータを見ると
肥満、喫煙は1.5倍程度リスクをあげる
可能性があります。
他の疾患はおおよそ2倍程度のリスクがあります。

高血圧、喫煙は身近な生活習慣に関わりますが、
新型コロナウィルスは
血管と肺に影響を与える病気なので、
特に気を付ける必要があります。
ただ、高血圧が
数値としていくらからなのか
というのが明らかではないので、
その点は認識として注意が必要です。
それは肥満についても同様です。
日本とアメリカで基準が異なる可能性があります。

またリスクを見積もるうえで注意が必要なのが
上述した疾患を持っている方は
他の疾患も併発している割合が高いということです。
例えば、凝固は
高血圧、2型糖尿病、肥満、冠動脈疾患
といった疾患を持っている患者さんの割合が高いです。
高齢の方もそれは同様です。
従って、
新型コロナウィルスが今後長期化する可能性を考えると
喫煙、肥満、高血圧など
生活習慣でよくできることは、
少しずつでも取り組んでいくことは大事になる
と思います。

以上です。

(参考文献)
Vijendra Ramlall, Phyllis M. Thangaraj, Cem Meydan, Jonathan Foox, Daniel Butler, Jacob Kim, Ben May, Jessica K. De Freitas, Benjamin S. Glicksberg, Christopher E. Mason, Nicholas P. Tatonetti & Sagi D. Shapira 
Immune complement and coagulation dysfunction in adverse outcomes of SARS-CoV-2 infection
Nature Medicine (2020)
doi.org/10.1038/s41591-020-1021-2


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