2020年8月11日火曜日

COVID-19:デキサメタゾンの効果、薬理、使用について

いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。

レムデシビルに続き、
デキサメタゾンは2020年7月21日に
新型コロナウィルス感染症の治療薬として
使用が承認されました。

このデキサメタゾンは
安くて、広く利用可能で、
60年間の使用実績があるため
薬剤として使用するための障害は小さい
と考えられます。

デキサメタゾンは、RECOVERYレポートなどによって
統計的な治療優位性が認められています。
基本的には
人工呼吸器、酸素の補充が必要な
重症の患者さんに投与する場合に
治療効果があったとされています。
一方、
それを必要としない軽症の患者さんに対する
効果は認められなかったとされています。

デキタメタゾンは
細胞の中の核に働きかけて
遺伝子の機能的な変化を促します。
その中で
B細胞、T細胞、樹状細胞など
多岐にわたる免疫系の細胞に対して、
炎症性の機能(サイトカイン)を抑える働きがあります。
従って、
免疫機能がある閾値を超えて、
バランスが崩れて
サイトカインストームを起こした時に、
その機能回復に貢献します。
従って、
免疫の擾乱によって肺の機能が低下した
重症の患者さんに対して
一定の奏功を示すということだと理解しています。

薬の処方において
その量、タイミングなど考慮すべき
要因はありますが、
参考文献によれば
1日6mg程度の少なめの量で様子を見ることが
副作用を軽減しながら、薬剤抵抗性を下げながら
効果を得る上で好ましいのではないか?
と言われております。

以上です。

(参考文献)
Derek W. Cain & John A. Cidlowski 
After 62 years of regulating immunity, dexamethasone meets COVID-19
Nature Reviews Immunology (2020)
doi.org/10.1038/s41577-020-00421-x

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