2022年8月4日木曜日

母児の健康のための性感染症の理解

私ぐらいの年齢の男性で既婚者の方の中で
娘を持つ人もいると思います。
出産の時期によって年齢は様々だと思いますが、
早い人では、もう成人、思春期に入っていると思います。
まだ、幼少期、小学生低学年くらいの人もいます。
自分の娘に対してどんな感情を抱いていますか?
-
「目に入れても痛くない。」
という比喩が日本では使われることがあります。
それくらい愛情を持っている人も多くいます。
特に父親の場合は、
娘とは性が交差するため
余計にそういった強い感情がある人もいます。
しかし、父親が娘に対して
直接、性教育する事は少なくとも日本のケースでは
嫌がられることが多いです。
恋愛も含めてデリケートな事を
身近な父親には干渉されたくないというのが
当然、本人としてはあります。
同性の母親に対してもそうかもしれません。
しかし、
生涯の子供の健康の事を考えると
性生活と性感染症の関わりについては
知らないよりは知っておいた方がいいです。
また、より詳しく知る事の利点は大きいと考えられます。
性生活を決して否定するからではなく、
少なくとも自分の子供の健康の事を考えて
親としても直接的ではなくても
何らかの方法で教育する事は重要です。
その中でよりリスクの少ない
性生活を送ってほしいということです。
このような性教育は
男性側も理解する必要があります。
それによって
自分の大切なパートナーを守る事にもつながります。
アメリカでは近年、性感染症の例が多くなっています。
日本でもクラジミアなど20代以下の若い人で
増えているデータもあります。
また、性のグローバル化も今後進む可能性もあります。
その中で今は顕在化していないリスクが高まる可能性があります。
一方、
人の日常生活において様々な楽しいことがあります。
〇食べる事
〇音楽を聴く事
〇遊ぶこと
〇友達と話す事。
これらはハーバード大学の調査による
幸福感の平均値を上まわる活動です。
しかし、これらを大きく超えて
人が幸福感を得るものがあります。
それが「愛情を育む事(making love)」です(2)。
国によって違うかもしれないですが、
特に思春期の頃の友達との会話の一部は
恋愛についての事ではないか?と思います。
その愛情を確かめる事の中には
当然、「性生活」も含まれます。
今、日本では性生活に入る前に
HPVワクチンの接種の啓蒙がされていますが、
性交渉には様々なリスクがあります。
それを「より正しく理解して」
大切な性生活を含めて、
自分の最愛のパートナーと共に
健康で、幸福な生涯を手に入れることが大切です。
また、色んな方の想いや、
疫学を含めた科学的なデータ、
詳しいリスクを知る事によって、
例えば、HPVワクチンに対する考え方も
個人個人、変わってくると思います。

//背景//ー
性感染症は生殖の疾患の原因となります。
2019年のWHOの見積もりによれば、
3億7600万人の人が
〇クラミジア感染症
〇淋病(りんびょう)
〇梅毒
〇トリコモナス症
これらに新規に罹っています(3)。
一方で
アメリカのCDCは2015年から2019年の間に
上述した性感染症の30%増加しており、
6年連続で性感染症の罹患者数が増えている
と報告しています(4)2。
2018年の統計では
性感染症は男性よりも女性の方が
多かったことが報告されています(5)。
これは下述するように生殖器の組織学的な
特徴から見ても合理性があり
かつ疫学的にもエビデンスがあるので
特に性生活が始まる前を含めて
女性に対する性教育が重要です。
自らの身体、将来に出産する子供を守る
知識と術を教育する必要があります。
また、様々なエビデンスが明らかになってくれば
その教育内容は更新される必要がある
と考えられます。
女性は性感染症による合併症を度々経験します。
例えば、
〇不妊症
〇慢性骨盤痛
これらであり、
生涯わたって影響を及ぼす可能性があります(6)。
性感染症は
周産期の罹患率や死亡率を上昇させます。
都会、郊外、発展途上国の地域
それぞれで生じる可能性があります。
性感染症に罹った状態で妊娠し、出産する場合には
そうではない場合に比べて
母児のリスクが高まる可能性があります。
前述したように解剖学的、組織学的な特徴から
男性よりも女性の方が
性感染症に対するリスクや影響が大きくなる
ことが考えられます(1)。
なぜなら、女性の尿生殖器は男性よりも感染源に
暴露する面積が大きく
さらに膣粘膜は薄く、繊細で
容易に性感染症に関わるウィルスや細菌が
内部に浸透するからです(7)。
その時、ウィルスや細菌は
粘膜組織の細胞のトランスサイトーシス機序を
巧みに利用して内部の浸透性を獲得しているかもしれません。
性感染症は様々な症状を生み
女性の生殖器官の様々な疾患に関わります。
〇生殖器潰瘍
〇膣炎
〇骨盤感染症
〇不妊症
これらなどです(8)。
Olivia T. Van Gerwen, Christina A. Muzny & Jeanne M. Marrazzo
(敬称略)からなる医療研究グループは
細菌性、ウィルス性、寄生性の性感染症において
とりわけ女性の性と生殖の健康。
(リプロダクティブヘルス)
これについて焦点を当て総括しています(1)。
性感染症の悪影響、治療、予防(ワクチンを含む)。
これらについても議論されています。
トランスジェンダーについては簡潔に
HIV、B型肝炎については割愛されています(1)。
本記事では母児の健康に焦点を当てながら
独自の視点、考察、調査、記述を主要に加え
細菌性、ウィルス性、寄生性の性感染症について
Olivia T. Van Gerwen, Christina A. Muzny & Jeanne M. Marrazzo
(敬称略)が示した内容(1)を中心に参照させていただき、
読者の方に情報提供いたします。

まず初めに別途、下述する
ヒトパピローマウィルス(HPV)について
WHOが2016年に公開している情報を元に
厚生労働省が日本語でまとめているサイトがあります(13)。
その一部について参照いたします。
-
HPVは下述するように最も一般的な生殖器への
ウィルス感染症です。
性交渉を経験するほとんどの男女は
人生のどこかで感染し、
一部の人は何度も感染を繰り返すと言われています。
従って、HPVは性交渉が感染源となっている
可能性が高いということです。
これは後述するHPVワクチンを接種するタイミングを考える上で
重要な事実となります。
HPVは多くの遺伝子の型がありますが、
そのほとんどは問題を起こしません。
通常、感染成立後、数か月以内に
治療することなしに改善し
2年以内で約90%が治ります。
ある特定のリスクの高い種類のHPVに
感染した人の少数が感染を持続し、癌へと進行させます。
その中で
女性が罹る子宮頸がん症例の
ほとんどすべてがHPV感染症に起因しています。
その他にも
肛門、外陰部、膣、陰茎の癌に
HPVが関係することの科学的な根拠が増えてきています。
これらの癌は子宮頸がんより頻度は少ないですが、
正常な免疫状態の女性で
子宮頸がんに進行するには15年から20年かかります。
従って、すぐに癌になるわけではありません。
子宮頸がんの危険因子は
〇低年齢での最初の性交渉
〇複数のパートナーとの性交渉
〇喫煙
〇免疫不全状態(HIVなど他の感染症にかかっている場合など)
これらです。
世界では、子宮頸がんは4番目に頻度の高い癌であります。
癌で命を落とした女性の7.5%を占めます。
先進国では、スクリーニングを受けるための
実施プログラムが整備されています。
これにより容易に治療できる前癌病変段階で
発見する事ができます。
できれば30歳から49歳の女性はすべて
少なくとも一生に一度、理想的には複数回
検診を受ける事が推奨されています。
先ほど、HPVには多くの遺伝子の型があると言いましたが
その中で子宮頸がんの70%の原因となる
ハイリスクものが16型と18型です。
予防には2種類のワクチンがあります。
これらのワクチンは
癌の原因となるあまり知られていない型に対しても
いくらかの交差性があります。
つまり、他の型にも少なくとも多少の予防効果がある
ということです。
臨床試験の結果、HPVの感染を予防することに
安全でかつ大きな効果がありました。
ここが特に重要ですが、
これらのHPVワクチンは
「HPVに暴露する前に投与した場合」に
最も大きな効果があります。
従って、性生活が始まる可能性がある前に
接種を受けることが好ましいです。
一部の国では男性にも接種を開始しました。
検査、ワクチン以外の予防的な介入として
〇性生活を遅らせ、安全な性行動習慣への教育
〇性交渉の際のコンドームの使用
〇若い頃の喫煙が子宮頸がんを含めて
 大きな危険因子であることについての警告
〇男性の割礼
これらが挙げられています(13)。

//考察//ー
中国で行われた調査によると
HPV16型が一番多かったとされています(14)。
従って、子宮頸がんの原因となる型です。
HPVは多くの人が一度はかかることがあるとされる
普遍的なウィルスですから、
どの型のウィルスが多くて、
また遺伝子型が変わることもあるのか?
他のウィルスでは遺伝子型が変わることがあります(15)。
なぜ、こういう話をするかというと
HPVウィルスは誰もが一度はかかるウィルス
と言われているからです。
もし、子宮頸がんワクチンが普及して
HPV16とHPV18が特異的に感染しにくくなり、
世の中での絶対量が少なくなると
免疫的な効果に加えて
量が減る事による効果も付加されるか?
最終的には根絶に至るか?
このようなことが疑問に含まれます。

<ウィルス性性感染症>---
//HPV//-
ヒト・パピローマ[乳頭腫]ウイルス(HPV)は
小さい径の2重らせん構造を持つDNAパピローマウィルスで
〇皮膚
〇粘膜上皮組織
人のこれらに感染します(9)。
200以上のHPVの遺伝子型があり、
そのうち少なくとも40の遺伝子型が
生殖器に影響を及ぼします。
リスクが高いものと低いものがあります(10)。
HPV感染は無症状で、自己限定性があります。
自己限定性とはウィルスが自ら
それ以上広がらないような特性を持つということです。
しかしながら、症状が出た場合
〇肛門性器疣贅(anogenital warts)
〇呼吸器(の)乳頭腫症
〇頸部、ペニス、陰門、膣、肛門、口腔咽頭
これらの前がん、がん症状
これらが挙げられています(11)。
従って、HPVは全身に広がり、
全ての組織で癌の原因になるわけではありません。
経路がはっきりしているため、
そこを有効に遮断する事が一つの予防策です。
HPVは上述したように最も共通的な性感染症です。
生涯で感染しやすい時期は
最も性活動が盛んな時期です(12)。
女性の間では、HPVの普遍性は
低中所得国で最も高く、
その中で特に25歳以下が高いとされています(16)。
持続的な感染は
子宮頸部、肛門、頭部、首の癌の原因となります(17)。
子宮頸がんは泌尿生殖器の疾患の原因となります。
それは、癌治療の際に行われた
放射線に関連した不妊症や
尿や便の失禁などです(18)。
高リスクHPVタイプの持続的な感染は
子宮頸部細胞がんの99.7%の原因となります(19)。
-
子宮頸がんに進行するリスクを高める要因は
他の性感染症の同時感染です(20)。
HIVはHPVの発がん性を高めます。
特に免疫不全が生じている女性は顕著です(21)。
抗レトロウイルス療法を受けた女性は
高リスクのHPV型に感染するリスクは下がります。
またそれに付随して癌進行を減らすこともできます(22)。
HPVに持続的に感染している女性は
HIVに感染するリスクが高まるとされていますが、
そのメカニズムは不明です(20)。
このように他のウィルスとの相乗効果によって
癌化のリスクやHIV感染のリスクが高まる可能性があるので
性生活が始まる前のHPVに暴露する
危険性が低い時期に予防的にHPVワクチンを接種して
HPV高リスク型に対する免疫や
様々な型の交差免疫を手に入れる事で
持続的な感染のリスクを減らすことが
肝要ではないかと考えられます。
上述したようにHPVのリスクを低減すれば
HIVの感染リスクも変わる可能性があるからです。
しかしながら、
HPVワクチンをうけても
HIVへの注意は同様に必要であると考えられます。
今述べたHPVワクチンの開発は
21世紀の医学的な偉業の最も重要な事の一つであると
Olivia T. Van Gerwen, Christina A. Muzny & Jeanne M. Marrazzo
(敬称略)は述べています。
HPVワクチン接種率が高まって普遍的になると
HPV関連の癌だけではなく肛門性器疣贅などを含めて
70-90%のHPV関連の疾患を予防する事ができる
WHOの地球規模の戦略は
15歳までの女性の90%のワクチン接種率で
かつ癌スクリーニング検査や治療により
22世紀には子宮頸がんを撲滅するというものです(23)。
HPVワクチンは4つの利用が可能です。
〇Gardasil (Merck,2006)
〇Ceravrix (GlaxoSmithKline,2007)
〇Gardasil 9 (Merck,2014) 
〇Cecolin(Xiamen Innovax Biotech Co.,2021)
これらです(24)。
これらはHPV16とHPV18の高リスクの遺伝子型に対して
予防効果を持ちます。
これらは全ての子宮頸がんの66%の原因になる
と言われています。
2014年のMerck社のGardasil 9は
5つの発がんHPVタイプ
(HPV31, 33, 45, 52, 58)
これらを付加的に標的とします。
これらの方は子宮頸がんの15%の原因となります(1)。
このGardasilはHPV6, HPV11に対しても
予防効果があり、
生殖器疣(性器のいぼ)の90%を占めます(11)。
CervarixとCecolinは
HPV16とHPV18に対してのみ予防効果があります(27)。
日本ではGardasil(ガーダシル)が定期接種の対象となっています。
男性でも任意で4価ワクチンを打てることになります。
このことにより、自分自身だけではなく
今後、性関係を持つパートナーを
守ることにもつながるかもしれません。
それは女性側にも言えることです。
-
HPVのワクチン接種は女性の癌に対して
顕著な減少を示しています(25)。
イングランドでは2008年以来
HPVワクチン接種による免疫獲得を
12-13歳の女性に対して推奨しており、
その後の追跡調査を14-18年行っています。
2019年の報告では
12-13歳でワクチン接種した女性において
子宮頸部上皮内がんにおいて
ワクチン接種していない群と比較して
97%のリスク低減が示されています(26)。
デンマーク、スウェーデンのでも
同様のレベルのリスク低減が報告されています(25)。
しかしながら
インフラや文化が
ワクチン接種のプログラム実施を難しくしています。
上述したワクチン接種の実績から
性生活が始まる前に全ての地域で
HPVワクチンプログラムの実施の努力が求められます(1,28)。
-
上述したようにHPVに起因した癌は
HIVに感染している場合に顕著になります。
上皮性悪性腫瘍は7.8倍
扁平上皮癌は10倍に高まると報告されています(29,30)。
従って、ウィルス同士の干渉によって
どのように癌化するか?
それが促進されるか?
そのウィルス学、腫瘍学的な研究が求められます。

//HSV//ー
性器ヘルペスは単純ヘルペスウィルス1型(HSV-1)と
単純ヘルペスウィルス2型(HSV-2)によって引き起こされます。
2016年において、WHOは
1億9200万人の人が性器HSV-1と
4億9100万人の人がHSV-2に罹患していると報告しています(31)。
HSV-1は典型的には口腔疾患に関連していますが、
性交渉によって感染したケースは
近年増えており、18歳から30歳の女性で顕著です(32)。
HSV-2は世界的に性器のヘルペス感染の
原因ウィルスです(33)。
HSV感染は慢性的で、生涯にわたって続きますが、
多くの女性において症状は軽いか、ないとされています。
しかしながら
妊娠女性のヘルペスウィルスは
「まれに?(*1)」新生児のヘルペスにつながることがあります。
その割合は10000人あたり5.3人(2015年)となっています。
近年、増加傾向にあります(34,35)。
-
(*1)
上述した「まれに?」と記述した理由は
ヘルペスウィルスの感染率は
成人するまでに50~80%に達すると言われています(36)。
その割合から考えると
上述した新生児にヘルペスウィルスが感染した割合が
0.05%と顕著に低いからです。
下述するように新生児、幼児の感染は
健康上問題となることがあるので
どういう条件で感染に至るのか?
それを明かにすることは極めて重要であると考えます。
参考文献(38)によれば、
新生児に暴露しても無症状の事があるとされています。
従って、上の統計は新生児の感染割合ではなく
臨床上問題となったケースの統計であると推定しています。
また、妊娠女性におて満期時点で
「活動性の」性器ヘルペス病変がみられる場合は
帝王切開を行うとされています。
活動性とは「性器病変がある」ということです(38)。
現時点では新生児の感染を予防する試みは
あまり大きな成果を上げていないとされています(38)。
-
新生児のヘルペスウィルスは
普通分娩の間に感染するとされています(1)。
従って、膣のヘルペスウィルスの量が多いと
新生児に対する感染リスクが高まるかもしれません。
新生児の感染は
〇皮膚、目、口
これらに感染します。
さらには
〇中枢神経系、その他臓器
これらにも感染することがあります。
新生児の中枢神経系のヘルペスウィルスの感染は
3000人~20000人に1人と言われています(1)。
中枢神経系の場合は
適切な治療が施されなかった場合
85%のケースで亡くなるとされています。
また助かったとしても神経系に後遺症を
高い確率で残すとされています(37)。
上述したように予防には大きな課題が残されていますが
膣を通じて感染する事が大きな原因なので
それを避ける帝王切開が有効です。
-
ヘルペスウィルスは多くの人が感染しており
臨床上の問題が表面化するケースは稀である
と推測されますが、
HSV-2に感染している女性は
HIVに感染するリスクが3倍高まるとされています。
その感染においては水平伝染が挙げられます(39,40)。
世界の140万人のHIV感染のうち29.1%が
HSV-2の感染によるとされています(41)。
しかし、
性器のヘルペスの診断は難しいとされています。
症状を示している病変部位がケアを必要とするまでに
治るケースが度々あるからです。
従って、タイプ特異的な拡散の分析や
培養によって確認されるべきであると考えられます(51)。
-
一時的かつ抑制的な治療は再発を防止する事はできません。
抗ウィルス剤が投与されたとしても、
HSVのコピー(HSV shedding)は起こります(42)。
また、HSVは生涯にわたって感染が続きますが、
生涯にわたって抗ウィルス薬を投与する事は
コスト的にも効果的ではありません(41)。
またそれによる副作用も懸念されます。
従って、HSV-2に対するワクチンの開発の需要が
以前から高まっています。
しかしながら、候補となるワクチンの
臨床試験の結果は十分ではありません。
多くがストップされています(Ref.(1) Table2)。
HSVサブユニットワクチンでは
バラつきがある中でもいくらかの効果が示されていますが、
主要な問題はワクチンのコストです。
より安価な核酸ベースワクチンや
live-attenuatedワクチンなどが検討されます(43-45)。
HSVの複雑な免疫学を考慮すると
生殖路の粘膜の免疫機能の理解が重要です。
それにより効果的なワクチンの開発につながります(46)。

<細菌性性感染症>---
//梅毒//ー
梅毒は
〇spirochaete Treponema pallidum subspecies pallidum
これによって引き起こされます。
梅毒の主な症状は肛門、性器、口腔の
痛みのない潰瘍です(一期梅毒)。
そこから二期梅毒として
〇拡散性の発疹
〇無菌性髄膜炎
〇ブドウ膜炎
これらにつながります(47)。
アメリカでは2014年から2018年の間
梅毒の罹患率は女性の間で2倍になっています。
この傾向は世界的に当てはまります(48)。
新生児における先天性梅毒は
2020年に時点で10万人あたり57.3人となっています(48)。
近年、増加傾向にあります。
妊娠時の梅毒は
世界的には死産の二番目の原因です(49)。
低体重、新生児感染、早産などとも関連があります(49)。
先天性の梅毒は早期の検出や
母児感染に対する処置によって予防できます。
しかしながら、多くの女性は早期診断も含めて
適切な梅毒治療のためのサクセスが欠乏しています(50)。
日本では適切な治療が用意されていますが、
近年増加しており、社会問題となっています。
しかし、限定的な妊婦検診や
適切なタイミングでの梅毒テストが必要なことが
先天的梅毒を防ぐ障壁となっています。
これは、これらの環境が整っていない
低中所得国で顕著です。
CDCやWHOは最初の出生間訪問、妊娠28週
妊娠時期において
その地域が高い感染状況にあれば
血清学的スクリーニングを推奨しています(51,52)。
妊娠時期の治療されない梅毒は
母児に深刻な影響を与える可能性があります。
効果的な治療はペニシリンGで行うことができます。
抗菌耐性は基本的に存在しません。
ドキシサイクリンはペニシリンにアレルギーがある
場合に妊娠していない女性に使用する事ができます。
しかしながら
ペニシリンGは唯一の抗菌媒体であり、
生まれる子供の先天的梅毒を防ぐのに効果があります。
従って、ペニシリンにアレルギーがある人の治療や、
それが手に入らない地域の治療では
困難が想定されます。
しかし、妊娠時期における
梅毒治療におけるペニシリンGの処方量は明確ではありません。
しかし、
いくつかのエビデンスでは
最初の投与の後、ベンザチンペニシリンGを
追加的に投与する事は生まれる子供の
先天的梅毒のリスクを減らすことができる事が
確認されています(53-55)。

//クラジミア属//ー
クラジミア・トラコマチスは
偏性の細胞内グラム陰性の細菌で
宿主細胞内だけで複製することができます(56)。
通常は女性の中では無症状ですが、
クラジミア感染は生殖の損傷の結果を生みます。
もし、適切に治療しなければ
〇骨盤感染症
〇子宮外妊娠
〇慢性骨盤痛
〇卵管性不妊
これらを関係があります。
アメリカでは25歳以下の女性が感染の主要であり、
これらの年齢層に対して年次のスクリーニングを
推奨しています(48,57)。
周産期の母親のクラジミア感染は
早産、死産、低体重、新生児感染を関連があります。
新生児感染は肺炎と結膜炎などが挙げられています(57-59)。
膣の細菌叢の構成は
クラジミア感染の宿主防御の役割を持ちます。
最適な膣の腸内細菌は
乳酸菌(Lactobacillus crispatus)が主要な状態で
そこから産生される乳酸は
抗菌特性を持ちます。
クラジミアを不活性にすることができます。
また上部生殖管への病原体の上昇の確率を下げることができます(60)。
従って、「腸内フローラ」を整える
ということがありますが、
「膣内フローラ」ということも
母児を感染症から守る上で大切になります。
細菌性の膣症があり、
乳酸菌など善玉菌が不足している状態だと
クラジミアに対する免疫的な防御が弱くなる可能性があります(1)。
それによって他の性感染症である
淋菌や膣トリコモナスなどの病原体に対する
リスクが高まる可能性があります(61)。
-
適切なタイミングでの診断、処置が
クラジミアに関連する生殖器の疾患や後遺症を
防ぐうえで最良の手段です。
2g経口投与1回のアジスロマイシンは
クラジミアの一時治療です。
近年のデータでは
尿生殖器、直腸の感染において
ドキシサイクリン(2回/日、7日間)のほうが
優れていることが示されています(62)。
しかしながら、ドキシサイクリンは
妊娠女性に対しては安全ではないため
妊娠女性に対してはアジスロマイシンが勧められます(51)。
-
現時点ではクラジミアに対する
ワクチンは利用可能ではありません。
とりわけ若い女性において再感染の高さを考えると
ワクチンの開発は
〇病気から守る
〇抗菌剤の使用を減らす
〇治療の負担を減らす
〇抗菌耐性を防ぐ
〇生殖器の疾患を減らす
これらの上で重要です(63,64)。
ワクチン開発における課題は
液性、細胞性免疫システム両方を標的として
防御する必要性があることです(65,66)。
この複雑な免疫反応を総括的にモニタリングすることは
現状では難しいとされています。
1946年から現在にいたるまで
220のクラジミアワクチン治験が行われてきましたが
効果的なワクチンは今のところありません。

//淋病//ー
淋病はNeisseria gonorrhoeaeによって引き起こされます。
グラム陰性の双球菌であり、
これは尿生殖管の上皮組織の粘膜に感染します。
また子宮頸部にも感染します(67)。
淋病は世界的に非常に共通的な疾患で
おおよそ0.9%の女性に存在し、
特に低中所得国の女性において顕著です(3)。
しかし、ほとんどが無症状です(68)。
もし、治療しなければ、
淋病感染は深刻な合併症を引き起こす可能性があります。
〇骨盤感染症
〇卵管性不妊
〇子宮外妊娠
〇散在性の淋病感染症
これらです(69-71)。
淋病はHIVなど他の性感染症の伝搬を促進します(68)。
微生物がウィルスと干渉する事は一般的に知られています。
抑制的に働くこともありますが、
淋病とHIVのように相乗効果をもたらす場合もあります(109)。
一般的に性感染症のそれぞれのウィルス、微生物は
同じように感染を強化する働きがあるため、
細胞分子レベルの動的機序を理解する事は
少なくとも一定の生物学的意義があると考えられます。
他の感染症と同様に
妊娠女性が淋病に感染していることは
〇早産
〇低体重
〇時期尚早な膜の破れ(Rupture of membrane)
これらに関係する可能性があります(72,73)。
感染した子宮頸部への周産期の暴露は
新生児の新生児の合併症のリスクを高めます。
〇淋病性敗血症
〇Ophthalmia neonatorum(新生児の結膜炎)
新生児の結膜炎は治療しなければ
視力を失う事に繋がります(74)。
-
もし、適切なタイミングで検出されれば
淋病は治療可能で、後遺症を避ける事もできます。
しかしながら、
淋病の治療の状況は過去数十年で流動的です。
なぜなら淋病分離株の間で
いくつかの抗菌耐性を持つ株が出現したからです(75)。
従って、
アメリカでその系統を監視しようする動きが
1986年にありました。
The Gonococcal Isolate Surveillance Program (GISP)
このプログラムでは
淋病治療のガイダンスを包括しています(76)。
上述したように
抗菌耐性を持つ淋病株が生じたことから
現在では
〇シブロフロキサシン
〇アジスロマイシン
これらの使用は治療のガイドラインとして
すでに推奨されていません(77)。
2021年のCDCの治療ガイドラインによれば、
〇セファロスポリン
これが淋病の第一治療として推奨されてます。
しかし、咽頭のケースで
推奨されない事もあります(78-82)。
一方で
セフトリアキソシは多くの状況で
信頼できる選択肢ですが、
これに対して耐性をもつ淋病株が生じています。
この株は
デンマーク、フランス、日本、タイ、イギリス。
これらの国で報告されています。
代替となる治療選択肢は制限的です(83-86)。
このように抗菌耐性株が淋病で生じる中
ここ10年で、いくつかの新手の治療の
コンセプト、開発が進んできています(87-89)。
1つの例は
〇zoliflodacin
これであり、ギラーゼ複合体切断を遮断することで
DNAの生合成を抑制し、複製を防ぐ機序があります(90)。
アメリカの複数施設のフェーズ2の臨床試験では
尿生殖器、直腸の淋病感染に対して
治療効果が表れています。
このzoliflodacinは
複数の抗菌剤に耐性を持つ淋病株に対して
試験管の活性において効果が持続しています(91,92)。
抗菌耐性に強い薬剤開発に加えて
抗菌耐性の脅威が高まる中で
淋病を免疫機能で事前に防ぐワクチンの開発も
緊急で必要となっています。
モデル研究では
中程度の効果、持続性の効果を持てば
淋病の蔓延や生殖器の後遺症などに対して
顕著な積極的効果があると示されています(93)。
〇The rMenB+OMV NZ vaccine (Bexsero)。
これは初めて
髄膜炎菌性疾患に対して認可を受けた淋病ワクチンです(94)。
(2013年:ヨーロッパ、2015年:アメリカ)
この髄膜炎菌は淋病菌と似ているので
このワクチンの効果が現在、臨床試験で調べられています。
(NCT04350138)

<寄生性性感染症>---
//トリコモナス症//ー
トリコモナス症は非ウィルス性性感染症で
女性に対して大きな影響があります(3)。
これは
〇寄生性原生動物膣トリコモナス
これが原因です。
症状がある場合には膣分泌物や排尿障害をもたらします(95)。
妊婦のトリコモナス症は
胎児、新生児に影響を与える可能性があります。
〇早産
〇低体重
〇早期の膜の破れ(rupture of membrane)(96)。
また
〇HIV
〇骨盤感染症
〇HPV関連の子宮頸がん
これらのリスクを高めます(97-100)。
これらの負の相互作用はなぜ生じるのでしょうか?
関係する泌尿器の機能が低下する事が
感染性を高めたり、癌化を促すからかもしれません。
このように悪影響が考えられますが、
近年までその調査は限定的でした。
トリコモナス症は地域によって大きな隔たりがる
ことが示されています。
トリコモナス症の全体の罹患率は
アメリカでは黒人女性が6.8%
その他が0.4%となっています(101)。
また、南アメリカ、南アフリカの低中所得国では
3.9~24.6%の罹患率となっています。
大きな偏差があります。
また、国際平均よりも高い水準である可能性もあります。
-
トリコモナスの検査はここ10年で飛躍的に進歩しています。
それは、高感度、高い特異性のNAAT試験に依ります(102-105)。
治療の推奨はここ数十年で大きく変わっていません。
〇メトロニダゾール
〇チニタゾール
これらが治療の中心です。
メトロニダゾールは単回投与よりも複数回投与のほうが
再陽性なども含めて効果がありました(106)。
このメトロニダゾールは
妊娠女性に対してどの時期においても
安全であることが確かめられています(107)。
感染時における出産結果をより良好にするために
適切なタイミングでの治療は重要です(107)。
-
経口投与のSecnidazoleが近年
トリコモナス症の治療のためにFDAで承認されました。
二重盲検式試験で92.2%の微生物学的治癒率から
考えると、この新規に承認されたSecnidazoleは
トリコモナス症の有望な治療選択肢であると考えられます(108)。

//意見、まとめ//ー
性感染症は女性が影響を受けやすいと
疫学的にも証明されています。
またいずれかの性感染症に罹ると
HIVも含め他の性感染症のリスクも高まり、
その中で癌などのリスクも高まります。
特に感染によって症状が出ている(活性の)場合には
出産する子供にも先天的に影響を与えてしまう
可能性があります。
そのことをまずは理解する事が大切です。
ワクチンや避妊具の装着でリスクは下がりますが、
複数のパートナーと性交渉する事は
潜在的にはリスクを高める事を理解する必要があります。
男性側としては自分が性感染症を持っていると
将来結婚して、出産を考えている女性への
リスクを高めるかもしれない事を理解しておくことが
大切であると考えられます。
但し、「愛情を育む事(making love)」が
人の幸福において高い水準にあります(2)。
様々な大切な出会いの中で性生活は非常に重要なので
医学生理学、社会的、文化的、行動学的、心理学的な事も含めて
様々な観点で総合的に考えていく必要があります。
感染の経路は男性も当然大きく関わるため
男性側の免疫も含めた性感染症媒体の
保有、伝染性について
微視的、巨視的視点
あらゆるスケールで考える事も必要になる
と考えられます。

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