2021年10月6日水曜日

新型コロナウィルスとインフルエンザ両方の感染リスク評価

北半球ではそろそろインフルエンザワクチンの接種が
開始される頃です。
今年は多くの人が夏に新型コロナウィルスのワクチンを
接種している中で、この秋、冬に
インフルエンザワクチンの接種をどうするか?
迷っている方もいると思います。
それに対する公式な声明は日本でも、世界でもないと
私が知る限りにおいては認識しています。
ワクチン同士、干渉、影響がないと考えるか?
それとも相乗効果があるか、あるいはその逆か?
現時点では抗体価、中和能などの情報はない
と認識しています。
あるいは副作用の情報も重要です。
この冬から医療従事者を始めとして、
新型コロナウィルスのワクチンの3回目のブースター接種が
行われる予定ですが、
そうした中でインフルエンザのワクチン接種をどうしたらいいか?
というのは重要な議題です。
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Hagit Achdout, Einat. B. Vitner, Boaz Politi, Sharon Melamed
(敬称略)ら医療研究グループは
インフルエンザと新型コロナウィルスの両方に罹患した場合
重症化しやすいことを「マウスのケース」で示しています。
示されたデータによると
先にインフルエンザウィルスに感染させて
その後、2日後、5日後、8日後それぞれにおいて
新型コロナウィルスに感染させた場合
インターバルが短いほど、
重症化、死亡のリスクが高くなっています(Ref.(1) Fig.1)。
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また事前にインフルエンザもしくは新型コロナウィルスの
ワクチンを30日前に接種した後、
インフルエンザ、新型コロナウィルス、
あるいはその両方を感染させたときの
生存率、体重の変化をマウスで調べています。
ワクチンと感染が交差した場合には
生存率をやや高めます。
新型コロナウィルスワクチンを接種した状態で
インフルエンザと新型コロナウィルス両方に感染した場合には
死亡率は接種しない場合と比べて同等となっています。
一方、インフルエンザワクチンを接種した状態で
インフルエンザと新型コロナウィルス両方に感染した場合には
マウスの死亡率が顕著に下がっています。
従って、Hagit Achdout氏らは
仮に両方に感染した時のリスクを考えると
インフルエンザワクチンの必要性を謳っています。
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ただし、重要な条件として
事前に免疫を付けた場合、同時感染させた手順がどうであったか?
つまり同じタイミングで両方のウィルスを感染させたのか
違うタイミングならば、どちらが先だったのか?
その場合、間隔はどれくらい空いていたのか?
ということがあります。
上の結果から感覚が空くと
両方の感染のリスクが相対的に下がるからです。

(Reference)
(1)
Hagit Achdout, Einat. B. Vitner, Boaz Politi, Sharon Melamed, Yfat Yahalom-Ronen, Hadas Tamir, Noam Erez, Roy Avraham, Shay Weiss, Lilach Cherry, Erez Bar-Haim, Efi Makdasi, David Gur, Moshe Aftalion, Theodor Chitlaru, Yaron Vagima, Nir Paran & Tomer Israely 
Increased lethality in influenza and SARS-CoV-2 coinfection is prevented by influenza immunity but not SARS-CoV-2 immunity
Nature Communications volume 12, Article number: 5819 (2021) 
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Author information
Author notes
These authors contributed equally: Hagit Achdout, Einat. B. Vitner, Boaz Politi, Sharon Melamed.
Affiliations
Departments of Infectious Diseases, Israel Institute for Biological Research, Ness-Ziona, 7410001, Israel
Hagit Achdout, Einat. B. Vitner, Boaz Politi, Sharon Melamed, Yfat Yahalom-Ronen, Hadas Tamir, Noam Erez, Roy Avraham, Shay Weiss, Lilach Cherry, Efi Makdasi, Nir Paran & Tomer Israely
Department of Biochemistry and Molecular Genetics, Israel Institute for Biological Research, Ness-Ziona, 7410001, Israel
Erez Bar-Haim, David Gur, Moshe Aftalion, Theodor Chitlaru & Yaron Vagima

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