2024年10月3日木曜日

細胞外小胞分離精製技術が可能にすること

今の生物学、薬学、医学、医療の研究、
特に医学、医療の基礎研究の対象として
「健康状態」
これの研究が遅れているように思われます。

常識的として重きを置かれているのは
「病気、疾患」「病状」「病理」「病態」
これらの理解の為の研究です。

病気によれば、患者さんの生死にかかわる問題ですから
多少、リスクがあっても、
それを研究、あるいは医療介入を行うことができます。

しかし、健康な人、というとそうはいきません。

例えば、ワクチンがあります。
新型コロナウィルスのmRNAワクチンは
The New England Journal of Medicineの臨床結果からして
予防の効果がある事は間違いないですが、
こうした臨床応用の研究に
一般の人も含めてアクセスできる状況にないからです。
厳密にいうと
アクセスは可能です。
なぜなら、この時期の新型コロナウィルスの発表は
おおよそ世界の科学論文はフリーにしていたからです。

でも、当然、一般の方が英語で書かれた論文を
理解できるはずもありません。

これは、日本の結果ではないので
確かに日本人に対して当てはまるかどうかはわかりせんが、
予防医学の本質の理解の欠落が見られる
様々な憶測の見解がみられた。
ワクチンの大罪のような言葉もあったかもしれない。

ものすごく効果があるワクチンでも
健康な人に投与するとなるとそれは容易ではない。
このことがコロナ禍でより顕著に示されました。

あるいは、骨髄バンクの取り組みもあります。
名古屋大学病院の先生と
1人の女性の方が頑張って、
日本の骨髄バンクの先駆的な組織を作ることに貢献されました。
そのときも
健康な人の骨盤に向けて
針を12本も指すわけですから、
そんな取り組みを健康な人にお願いするというのは容易ではありません。
今は「末梢血幹細胞移植」というより安全な方法でできるから
それがより広がっているということもありますが
それでも、血液を提供する人に躊躇がないわけではない。

細胞外小胞の分析は液体生検による血液だけではなく、
原理的には尿、唾液でも採取可能です。
もちろん、血液がいいということになりますが、
尿でも唾液でも取れるという事は
「健康な人」の身体の中を詳細に調べる事ができるという事です。
すなわち
尿や唾液はさすがに提供者で懸念を示す人は少ないだろう。
また、採血も健康診断などで普通にしていることです。
多くの健康な人の身体の中の情報がとれますよ。
もちろん、問題がないわけではありません。
同意なしに勝手にすると倫理問題(プライバシーなど)になります。

これがこれからの
生物学(特に人)、薬学、医学、医療の研究。
どういったインパクトをもたらすでしょうか?

例えば、健康な人の身体の組織の恒常性を
細胞外小胞によって理解出来たら、
科学、医療に対して具体的にどういった進展をもらたすでしょうか?
今までは主に病気への理解でした。

例えば、胎児から成人するまで
人の身体はどういった軌跡で組織、臓器を成長させるのでしょうか?
あるいは、
成人した後の組織、臓器はどうやって
その大きさが保たれているのでしょうか?
あるいは、
高齢期になった時に、そうした組織、臓器の機能は
細胞レベルでどういった低下がみられるのでしょうか?
具体的に物質として、若い頃と何が違うのでしょうか?

例えば、身体の中の傷、炎症が収まり
組織が修復するときには、
細胞生物学的にどういった軌跡を描いて
それが可能になるのでしょうか?

こうした事が細胞外小胞を高度の分離精製すると
理解できるようになる可能性がある。
特に子どもに対する研究は不足しているわけですから
その中の物質情報の一部に
安全な形でアクセスできる事は
子どもの健康や病気に貢献することになります。

私は、当然、こういった重要性を理解して
今、こうして細胞外小胞の分離技術を
医療の部屋を通じて、無料で、世界に公開しています。


 

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