2023年7月16日日曜日

自己免疫疾患の包括的考察

自己免疫疾患の治療というのは医療、医学、薬学において大きなテーマです。
その種類は100種類以上とも言われます。
外の抗体に反応するアレルギーも含めて
免疫惹起に関連する疾患の治療について考える事は
医療だけではなく社会的に意義がある事だという認識です。

新型コロナウィルスのワクチン接種でも明らかな様に
女性の方が、副反応の程度が大きいが
抗体量など予防効果も高い事が言われています。
これは他のワクチンでも同様です。
女性は自己免疫疾患様の症状がある人がかなりの割合いるという
報告も情報元を失念しましたがありました。
従って、性ホルモン、染色体などの影響を含めて
なぜ、免疫反応における性差が存在するかを考える事が重要です。

自己免疫疾患では、
体内に自発的に存在する抗体に対して
B細胞やT細胞が反応し、免疫惹起を起こす事ですから
それらの細胞について考えることになります。
抗体が関わるわけですから
胚中心があるリンパ節などのプロセスを考えることになりますが、
私はより上流の樹状細胞について考えることが
共通的に重要であると考えています。
樹状細胞は抗体の元である抗原提示に関連し、
その抗原提示に従って、B細胞、T細胞の形質の一部が決まるとすれば、
樹状細胞の抗原提示のプロセスを考える事が重要である
ということに帰結します。
ここからは実際にこれから具体的に論文を読んで
調べていく必要がある事なので、内容が変わる可能性がありますが、
現時点では特に樹状細胞のエンドソームに主に発現している
TLR7が重要であると考えています。
このTLR7は「閾値」があって、
自己免疫疾患の場合には
その閾値が下がっている可能性が示唆されています(1)。
何がその閾値を決めているでしょうか?
それは
①数
②2量体化
③シグナル伝達
これらなどです(1)。
当然、数が異常に多くなれば、
少ない抗原でTLR信号が惹起されるわけですから、
それによって抗原提示の感度が上がってしまいます。
そうするとそれによって
普通ならパスされていた抗原認識も反応してしまうわけです。
これはB細胞、T細胞共に上流側の信号として関係するはずです。
それが現時点での私の認識です。

自己免疫疾患についてはこの草案に基づいて
調べていく中でさらに詳しい考察ができると思いますが、
現時点での情報提供を世界の研究者の方にいたします。

(参考文献)
(1)
Nicholas A. Lind, Victoria E. Rael, Kathleen Pestal, Bo Liu, Gregory M. Barton
Regulation of the nucleic acid-sensing Toll-like receptors
Nature Reviews Immunology volume 22, pages224–235 (2022)

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